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複数回ぶつかりや突き飛ばしで女性転倒…ライブ会場での悪質な〝ぶつかり行為〟 警察の処分甘さに疑問の声も

中将 タカノリ 中将 タカノリ

ライブ会場で発生した悪質なぶつかり行為がSNS上で大きな注目を集めている。

都内近郊在住の女性、Aさん(仮名)は7月29日、東京ドームで開催されたライブイベントに参加。公演終了後、退場中に男性から複数にわたり意図的にぶつかられて転倒し、右肩や右側頭部を負傷してしまったのだ。

男性は逃げようとしたところをAさんの知人や周囲に取り押さえられ、地域を管轄する富坂警察署による検分も行われたが、現状での処分は厳重注意と念書の提出のみ。Aさんが経緯をSNSで紹介したところ、大きな反響が起こっている。Aさんにお話を聞いた。

ーー今回、東京ドームを訪れた経緯は?

東京ドームで開催されたライブイベントに参加するために訪れました。 チケット完売の人気のライブで、私も必死でチケットを取り、2カ月前から楽しみにしていました。 当日は未成年の娘、友人2名、私の4名で参加しました。

ーー被害に遭った状況は?

ライブ後は呼び出しのアナウンスがかかるまで自分の座席に着席したまま待ち、ブロックごとに順番に退場しました。被害に遭ったのは私のブロックが呼ばれ、ゲートから外に出て、先に呼ばれていた人たちの列に合流して集団で駅に向かっていた時のことです。 

 参加者が約4万人でとても混み合っているので、友人たちとはゲートから出た順番に、縦1列になって歩いていました。その時、左肩の後ろに強い衝撃を感じ、振り返ると40代から50代の知らない男性が立っていました。嫌な予感を感じたところ、もう一度かなりの力で肩をぶつけられました。大混雑で、周りのスピードに合わせて進むしかない中で、2度も故意にぶつかってきたことに憤りを感じ、押し戻したところ、舌打ちをしながら左側から全力で突き飛ばされました。後から友人や周囲の方から聞いたのですが、その前に私の後ろを歩いていた娘もぶつかられていたそうです。

ーーぶつかり行為というより暴行です。

真夏のライブは持ち物がとても多く、左肩に貴重品のショルダーバッグ、右手の肘にライブグッズが入った大きなトートバッグを下げていたため、右手が出せず、右肩、右の側頭部を床に打つ形で転倒しました。「大丈夫ですか」「道を開けてください」「スタッフと警備員を呼んでください」といった女性の声で気付いた時には、3名ほどの女性がそばにいてくださり、手首の脈を取りながら、「頭を打っているので動かないでくださいね」「手をグーパーできますか?」「お名前言えますか?」「大丈夫ですからね」と声をかけてくださいました。前を見ると、女性数名に抑えられた男性が「ごめんね!ごめんね!大丈夫?」など謝っていました。

ーー犯行後、加害者は?

私が転倒した直後、私の前を歩いていた友人が異変に気付き男性の腕を掴んだそうです。私が転倒したために周囲に空間ができ、その隙に腕を振り解いて走って逃げたようですが、娘と友人がすぐに追いかけて確保し、協力してくださった数名と取り囲んで現場まで戻ってきました。男性が私に近寄ろうとしたので、蹴ったり踏みつけたりする危険を感じ、「近寄らないでください」と声をかけ、全員で取り押さえたとのことです。

この辺りから娘は恐怖と不安、助けてくださる方が大勢いらっしゃる安堵感からか泣いていたようで、近くにいた女性が「お母さん大丈夫だからね」と言いながら、ずっとそばに付いていてくださったそうです。 

集団の中には、年配の方や小学生くらいの子ども、妊婦さんや杖をついている方もいたため強い怒りを感じ、犯人の目の前で私が警察を呼びました。警官の到着を待っている間、私の後方を歩いていた方達が数名いらして「私もあの人にぶつかられました」「危険な人がいると思って目で追っていたところ、突き飛ばして転倒させているのが見えた」と話してくださいました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

単なる「ぶつかりおじさん」ではなく「通り魔」であり「暴行事件」だとする声が多いです。 同じ被害に遭ったという方も多く見受けられました。私自身も地元の駅やスーパーなどで何度か経験しています。他に「どうせ前方不注意。前を見て歩いていれば人にぶつかることなどない」「ぶつかったくらいで転倒などするはずがない」「邪魔になるところにボサッと立っていたの想像つく」「歩きスマホでもしてたんだろ」「ちょっと肩が触れただけで大袈裟に騒ぎ立てる当たり屋」という声も見受けられます。

このようなケースに遭遇するかどうかは、住んでいる地域、外出先、外出する頻度、性別などにより大きく異なると思いますので、すべての人に理解してもらうのは難しいと思いますが、実際に存在しています。 どうしたらよいのか分からず、泣き寝入りをしている方も多くいます。 私自身も今回の件は「暴行事件」と認識するとともに、警察官の対応には疑問を感じています。

◇ ◇

その後、Aさんは病院を受診して診断書を取得。加害者に対し法的措置を検討しているそうだ。近年"ぶつかり"と称される暴行が話題になることは数多い。Aさんのケースのように目撃者がおり加害者も特定できる案件については、警察には毅然とした対応を期待したいものだ。

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