メロンシロップを高濃度で凍らせることで、鮮やかすぎる緑色がまるで発光しているように見え、涼しげというより「あやしげ」な雰囲気を放つかき氷の写真がXに投稿され、話題になっています。投稿したのは、「日常で役立つ中二病」というコンセプトを掲げて、異世界にありそうなアイテムや料理を創作し発信している、倉戸みとさん(@mitragyna)。まるでブラックライトで照らされているかのような蛍光色に光るかき氷に、「発光してる……???」「蛍光ペンで味付けしたんか?」などのコメントが寄せられました。
一般的に「かき氷」と聞いて頭に浮かべるのは、山のように盛られた氷の上部にシロップがかかったイメージでしょう。そこで倉戸さんが思いついたのは、シロップが最も濃くかかっている氷の「てっぺん部分=いちばん美味いとこ」のみを再現すること。
凍らせたメロンシロップを削るというシンプルな作り方のため、当初は「シャーベットが出来上がるだけなのでは…」と考えていたそうですが、期待通りに「かき氷のいちばん美味いとこ」が実現したんだそう。
倉戸さんは作り方のレシピも投稿で紹介しています。
1.かき氷のシロップを三倍に希釈する
2.お好みの容器に入れて一晩凍らせる
3.スプーンでカンタンに削りとれるので、そのままシャーベット状になるまで混ぜる
4.涼しげなガラスコップなどに盛り付けて完成!
「ちゃんとレシピも書かれているのに、なんとなく魔界の食べ物に見えるのはなんでだろう…」というコメントに対して、「作り手のせいかな…?」と答える倉戸さん。というのも倉戸さんは、今回のかき氷の他にも「魔界っぽい・異世界っぽい」世界観の創作物を日々発信しているため。倉戸さんの運営するサイト「黒の錬金術学会」では、作品を撮影する際の背景やライトへのこだわりも伺えます。
日々の創作活動について、「猫のように、好奇心の赴くままに動くことを心がけています」と語る倉戸さん。抹茶と黒蜜で再現した、まるでカビが生えているかのようなビジュアルのパンなど、独特な世界観から生まれる創作料理には毎回驚きの声が集まります。
「見た目は『失敗料理』なのに、ちゃんと『美味しい』レシピに挑戦してみました。『カビの生えたパン』や『ディストピア飯』の作り方などをまとめた同人誌『失敗料理を美味しくつくってみた本』も出す予定なので、楽しみにしていただければ!」