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オーバーツーリズムで破壊される「風情」憂う京都人…京都市内はもはや「外国人観光客の遊園地」電車内で懸垂、白川で行水

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

京都市民は「観光」で食ってるの?実は…

京都のオーバーツーリズム問題が話題になる度、「京都は観光で儲けてるくせに」と中傷する人も多い。

だが実際は、京都市内総生産のうち観光業が占める割合は約10%程度(※京都市発表)。また、近年市内に急増している「観光客向けの店」や「高級ホテル」の大半は外国資本だ。

正脇さんによると、交通量が非常に多い東大路知恩院前には、中国人が経営する「着物レンタル店」があり、店の前の路上には常に数台の「白タク」が停車しているという。

非常識な外国人観光客が増加し、経営に悪影響が出ている飲食店もあるという。

「行きつけの居酒屋では、スマホをいじり続け、何も注文しない外国人に困ることがあるそうです。とくにグループで来店すると大騒ぎをし、日本人の常連さんが入れなくなるそうです。

近所のお寿司屋さんには、英語で『必ず寿司を注文して下さい』と書かれています。ビールだけ飲んで帰る人がいるのでしょうね…。祇園のバーのマスターによると、ホテルから外国人宿泊客の来店予約が入るそうですが、無断キャンセル率が高いため、当日の来店以外は断っているそうです」(正脇良平さん)

もはや「風情」は過去のもの

Xに投稿した「外国人観光客の迷惑行為」について、「白川行者橋はかつて、プールとして開放されていた場所もありますので、今でもお子さんたちが水遊びをする姿は微笑ましいのですが、成人やそれに近い人が行水をするというのはどうなのでしょうか。阪急電車内で体操の吊り革演技をしていた外国人家族は堂々としたものでした…」と、正脇さん。

「カップルなどが等間隔に座る姿で知られる祇園四条駅の鴨川岸も、大量のインバウンドで等間隔の法則は過去のものとなり、風情は失われました。あくまでも一部のインバウンドだと思いますが、どうしてもひと括りにしがちな自分自身の至らなさも同時に感じる次第です…」(正脇良平さん)

2024年に京都を訪れた外国人観光客の数は、過去最高の3600万人を超え、2025年3月には、過去最速で1000万人を突破したという。

なお、京都市の総人口は、約143万人だ。

過剰なインバウンド誘致により、市民が代々大切に守り続け、多くの日本人に愛されてきた京都の「風情」は今、急速に崩壊しつつある。

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