「いてくれるだけで最高」
「自分の命よりも大事」
「目に入った瞬間に愛おしい」
俳優の円井わん(27)。犬の鳴き声を想起させる名前だが、御本人は大の猫好き。上記の言葉は円井が「猫」から連想したものだ。
猫と出会いまるくなる
ウランちゃん&ルイ君、2匹の愛猫と暮らしている。
「一緒に寝てくれたりするのも嬉しいけれど、ただただ普通に生きてくれているという事実だけで涙が出ます」
猫好きが高じてペットケアアドバイザーの資格を取り、2020年頃からは保護猫活動も行っている。猫を飼いたい芸能人と保護団体とを繋ぐ橋渡しをしているという。
「保健所に収容される子たちの数を減らして、幸せになれる子を一匹でもいいから増やしたい。そのような思いで活動しています」
21歳の頃に捨て猫だったウランちゃんと出会い、共に生活する中で自身の性格の変化を実感した。それこそ“まる”くなった気がする。
「若い頃の私は物凄く短気でしたが、それがなくなって穏やかになった。仕事面におけるモチベーションも自分のために頑張る、から猫のために頑張る猫のために稼ぐに変えたら『もう、みんなで幸せになろうよ』という柔らかな心境に。我欲が薄れたというのか…。豪華な家なんていらない、心が満たされればそれでいい的な」
夢はムツゴロウ王国?
となると、プライベートに誰かが入り込む余地はなさそう?
「ホント、猫が第一優先なので。他の事に構っていられなくなる!」と笑い飛ばしながら「将来の夢は牧場を開くこと。動物全般が好きなので猫はもちろん、犬、ヤギも飼いたい。ムツゴロウさんに憧れます」
7月11日に出演作『逆火』が公開。映画製作の場を舞台に、本音と建て前が交錯し、大きな悲劇が生まれる。円井は、悲惨な生い立ちを跳ね除けて成功したことから、カリスマと崇められる若手起業家・ARISA役を演じた。
「完成作品を観た後、衝撃が強すぎて動けませんでした。思考が停止して、自分が出ている出ていない関係なしに『凄いのが出来ちゃった…』と言葉を失いました。誰もが向き合わなければいけない内容で、私自身みんなに関心を持ってほしくてARISAを演じたところもあります。最後はハッピーエンドとバットエンドがぐちゃぐちゃになって、でもそれこそリアル。観客の皆さんには他人事ではないと思っていただきたいです」