多頭飼いのコツは…「水辺には近づかない」
ーー多頭飼いのメリットを教えてください。
「やはりお互いが対等に遊べることと、その際のそれぞれの振る舞いを見て、各々の個性を知れることです。ボーダーのたびは、目立ちたがり屋で結構自己中だと思っていたのですが、子犬のぼんを迎えた際、自分もまだ生後6ヶ月で子犬なのに、優しくぼんの面倒を見てくれました。
ゴールデンのぼんも、普段はおっとりしていますが、ドッグランなどでたびが苦手な子に絡まれた時などは間に割って入り、兄犬を守る正義感を見せてくれます」
ーー多頭飼いで大変だったことや、工夫されていることは…?
「2頭が幼犬の頃はお散歩も上手くいかなかったり、先住犬のたびがぼんに嫉妬してわざと粗相をして気を引こうとしたり、大変な思い出ばかりでした…。でも2歳を過ぎた頃からようやく理想のドッグライフに近づくことが出来ました。ただ、やはり水を見るとぼんが全体重をかけてリードを引っ張り入ろうとするので、水辺のある公園には近づかないようにはしています(笑)」
◇ ◇
中大型犬の多頭飼いは大変なことも多いが、「ワンプロ」(わんわんプロレス:犬同士が力いっぱいじゃれ合うこと)を全力で楽しめる相方がいることは、犬たちにとってもメリットが大きいようだ。
「たびもぼんもプロレスが好きです。家族なのでお互い遠慮せず毎日やり合っています。ゴールデンのぼんからちょっかいをかけることが多く、ボーダーのたびはそれに付き合う形が多いです。たびは付き合いが良いのですが、逆にゴールデンのぼんは、たびから誘われると寝っ転がったまま起きなかったり、寝たフリをしてスルーすることが多いです」(たびぼんボダ&ゴルさん)
飼い主さん自身も「初めての多頭飼い」に試行錯誤を繰り返しながら、楽しく2頭の成長を見守っているそうだ。