明日4月1日も、広い範囲で花粉が大量に飛散するでしょう。関東は雨で飛散が多少抑えられますが、九州から北陸、東北などは「非常に多い」または「極めて多い」予想です。花粉をなるべく取り込まないよう、万全の対策を続けてください。
スギとヒノキ 各地の飛散予想
こちらは、明日4月1日正午の花粉飛散予想です。
○スギ花粉
中四国、近畿は非常に多く飛び、まだ極めて多く飛ぶ所もあるでしょう。ピークに入った東北も極めて多く飛ぶ所がある見込みです。関東は雨の影響で、飛散が多少抑えられそうです。
○ヒノキ花粉
九州から中国地方は、広い範囲で極めて多く飛ぶでしょう。四国と近畿も、スギ花粉に加えてヒノキ花粉が非常に多く飛ぶ見込みです。
外出の際は、花粉が付着しにくい衣類を選んだり、メガネやマスクを着けるようにしましょう。また、外から家に帰ってきた際の早めのうがいや洗顔も効果的です。
外出時の花粉対策 服装編
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。以下のように、服装を工夫することで、花粉を防ぐ効果が期待できます。
①洋服は、素材によって、花粉が付着しやすいものと、付着しにくいものがあります。一般的にウール製の衣類などは、木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
② 花粉が付着しやすいのは、洋服だけでありません。露出している頭や顔は、つばの広い帽子をかぶると、花粉が付着する量を少なくすることができます。髪の長い方は、まとめるだけでも、効果的です。また、手袋をすると、手に付着する花粉を減らすことができます。
帰宅時の花粉対策
外から帰ってきたら、うがいや洗顔をして花粉を落とすと良いでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。
花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。換気をする際は、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
なお、床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。