「探偵!ナイトスクープ」2月28日(金)夜11時17分~深夜0時12分
2月28日の放送では、真栄田賢探偵が「92歳 故郷の島でもう一度美容室を」という依頼を調査します。
依頼主は大阪府の女性(53)。93歳になる母は、4年前まで鹿児島の出水郡長島という町で50年以上、現役で美容室をやっていたそうです。
依頼主の父は早くに亡くなり、母は女手一つで育ててくれました。営む美容室は近所の常連さんでいつもいっぱい。一人で切り盛りしていたので、晩御飯を一緒に食べた記憶はないそうです。
依頼主が家を出てからも、一人暮らしで美容室を続けてきた母は4年前、実家の2階から掃除機と共に階段を転げ落ち救急車で運ばれてしまいました。幸いケガはありませんでしたが、メンタル的に一人暮らしは無理と感じ、依頼主が暮らす大阪に来てもらい今は施設で過ごしているそうです。
人生89年も過ごした田舎を離れ、大阪に来てからというもの依頼主の母は「死ぬまで現役の美容師をしていたかった」と、毎日お客様のことを話しているそうです。バタバタと店を畳んで引っ越したので、きちんとお別れを言えたお客様は少なかったそうです。
「腕は落ちていない。まだまだ現役だ」と胸を張る母に、できることなら人生の最後にもう一度だけハサミを握らせてあげたい。ほんの一瞬だけでも、長島の美容室で常連さんに囲まれた母を見てみたい、という依頼でした。
依頼者の母シゲさんに会いに行くと、真栄田探偵は「聞いてた500倍元気だ!」と仰天。だが「お客様ノート」には思い出がいっぱい書き込まれていて、「これ見て泣いてた」と訴える。そこで、真栄田探偵と依頼者は故郷の長島へ向かい、翌日の美容室復活に向け準備を開始。
1日だけ用具を借り、常連さんのおうちを巡り…。常連客との再会に「夢も夢、夢」とつぶやくシゲおばあちゃんは、周りを明るく照らす“太陽”のよう。涙と笑いで綴られた、元気がもらえる感動作です。
28日の放送では、せいや探偵が「23年前の生卵」、桂二葉探偵が「32年間愛した炊飯器」の依頼を調査します。