この笑顔を返して!「報道の自由」をふりかざし「私営の動物保護施設」を無断取材、おびえて血まみれの保護犬…身勝手なマスコミに批判殺到

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「事前の連絡も謝罪もありません」

荻野所長に話を聞いたところ、今回突然やって来たテレビ局のクルーとは面識がなく、「初見でした」とのこと。事前の連絡はおろか、所長が「犬が怪我をした」とXに投稿した後も、「謝罪はありません」という。

不遇な動物達を保護し、終生飼養する活動を行なっている「ワニガメ生態研究所」には、「ワニガメ」「ワニ」「カミツキガメ」など、一般では保護が難しい特定外来生物が保護飼養されている。

また、さまざまな事情から迎えられたピットブル、カネコルソ、ドゴ・アルヘンティーノ、土佐犬、ドーベルマンなどの特定犬種も保護されており、安全のため、扉は全て2重扉となっている。

厳重に安全管理がされていても、無断の訪問は、動物たちだけでなく人間側にも危険が及ぶ可能性がある。

「ちゃんとした取材なら今後も受け入れます」

それでも荻野所長は、行き場をなくした不遇な動物たちの保護受け入れのため、今後も連絡先を非公開にしないという。

「ちゃんとした番組なら受け入れます。しかし、今回のテレビ局への取材は望んでいません。あのようなやり方で来られては、こちらに24時間体制で守る術はありませんので、関わりたくありません。

また、今回SNS上に流れているニュースでも、私からまともな取材もせず、原稿の内容確認もさせず、勝手に画像を使っている会社があります。なので、内容もいたるところが大袈裟に変えられています。怖いですね」(荻野要さん)

動物園やふれあい広場ではありません

荻野所長が運営する「一般社団法人 ワニガメ生態研究所」には、病気や飼育放棄、虐待など、さまざまな事情を抱えた多くの動物たちが保護されている。

とくに紀州犬のお米丸くんは、元の飼い主が自死し、「縁起が悪い犬」と約半年間たらい回しにされ、殺処分直前で急遽保護された不遇なシニア犬。

「保護当時は人の手を極端におびえ、首輪の跡が赤くただれていました。それらがトラウマになっているようで…今はとにかく自由に、楽しいことを最優先に!」と、投稿していた荻野所長。

ピットブルのエースくんを筆頭とする犬仲間たちと過ごすうち、筋力がつき、所長のなでなででニコニコ顔になる甘えん坊になった矢先の出来事だった。

暴走バイクの騒音や緊急車両の音を聞くたび、フラッシュバックに襲われていたお米丸くんの自傷行為は、今回のTV局の奇襲により、さらに悪化。

現在は獣医師から処方された投薬で落ち着きを取り戻しつつあるという。

芸能人が出演する「動物保護」をテーマにしたテレビのバラエティ番組は人気だが、荻野所長が運営する「一般社団法人 ワニガメ生態研究所」は、あくまでも私設の特定外来生物飼養許可施設。一般公開(見学・訪問)や動物の展示や販売、一時預かりなどは一切行われていない。

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