ここ1週間(1月16日6時30分~23日6時30分)の地震は、震度1以上が69回、そのうち震度3以上の地震は10回でした。今日23日未明には福島県で最大震度5弱の地震が発生。気象庁は、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
ここ1週間の地震回数
上の図は、日本全体で7日間に震度1以上を観測した地震の震央を地図上に示したものです。ここ1週間(1月16日6時30分~23日6時30分)では、震度1以上の地震を69回観測し、そのうち震度3以上の地震は10回でした。
今日23日未明に福島県で最大震度5弱の地震が発生
今日23日午前2時49分に福島県会津を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生し、福島県檜枝岐村で震度5弱を観測したほか、東北地方から関東甲信地方にかけて震度4~1を観測しました。
揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があり、注意が必要です。雪が多く降り積もる地域でもあり、今日23日6時の積雪はアメダスの桧枝岐で126センチ(平年比91%)となっています。地震による雪崩や屋根からの落雪にも注意が必要です。
※アメダスの地点名は桧枝岐、市区町村などは檜枝岐(村)となっています。
気象庁は、過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
また、今回の地震の震央周辺では、1月21日05時頃から地震活動が活発となり、昨日22日までに震度1以上を観測した地震が13回(震度3:1回、震度2:4回、震度1:8回)発生していました。この地域は、比較的地震活動が活発な領域で、2013年2月にも最大震度5強を観測する地震が発生、2021年7月にも震度1以上を観測する地震が短期間にまとまって発生した事例があります。
地震に備えて
地震は突然襲ってきます。いつ揺れに見舞われても身を守ることができるように、日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
①非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。
②家具の固定をしましょう。万が一、倒れてきた場合でも通路をふさがないような配置にしておくと安心です。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど、日頃から家の中の安全対策を徹底しましょう。
③地震が発生したときの連絡手段や集合場所について、あらかじめ家庭で話し合っておきましょう。
④普段通る道に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。また、地盤の弱い場所や地震によって地盤の緩んだ場所は、雨などによって土砂災害が発生することがあります。前もって周囲の状況を確認しておいてください。
大きな地震が起きたら
緊急地震速報が発表されたり、突如揺れを感じたりした時も、慌てずに適切な行動がとれるよう、とるべき行動を知っておくようにしましょう。安全を確保するための行動例は以下の通りです。
①家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。あわてて外に飛び出したり、無理に火を消したりしないようにしてください。扉を開けて避難路を確保することも大切です。
②エレベーターでは最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
③街中ではブロック塀の倒壊等に注意しましょう。また、看板や割れたガラスの落下に注意してください。丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
④自動車運転中はあわててスピードを落とさないでください。急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしましょう。ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
⑤山やがけ付近では落石やがけ崩れに注意してください。