東京や横浜、静岡、山口ではスギ花粉がすでに飛散しており、この先1週間も「少ない」レベルですが、花粉が飛ぶでしょう。花粉に敏感な方は対策を。2月には本格的な飛散となりそうです。今シーズンは前シーズンより非常に多く飛ぶ所もあり、ピーク時には万全な花粉症対策が必要になりそうです。
この先1週間も少ないながらも花粉が飛散
1月23日は花粉問題対策事業者協議会が、適切な花粉対策の啓発を目的に制定した「花粉対策の日」です。
今シーズンは、東京や横浜、静岡、山口で、すでにスギ花粉が飛散開始※となっています。この先1週間は「少ない」レベルですが、スギ花粉が飛ぶでしょう。花粉に敏感な方は対策をすると安心です。
飛散開始※と認められる前の地域でも、スギ花粉はわずかな量が飛び始めます。花粉症の方は、早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。
※「花粉の飛散開始日」とは、1月以降で1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日を言います。
2月にはスギ花粉の飛散が本格化 各地のピークは
1月中のスギ花粉の飛散量はまだ少ない見込みですが、2月には本格的な飛散となるでしょう。
スギ花粉が非常に多く飛ぶピークの時期は、福岡・高松・東京で2月下旬からの見込みです。3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。
マスクやメガネに加えて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶなど本格的な対策が必要になりそうです。
2025年 都道府県別の花粉飛散傾向<前シーズン比>
2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿では非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿などでは前シーズン(2024年)と比べると、飛散量が大幅に増加する見込みで、注意が必要です。
花粉が飛びやすい条件
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
①「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
②「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。