「私なら絶対にしない」 大勝負に出た創業者に社員は倒産を覚悟した 8億円の設備投資と10億円の宣伝費 「メロディアン・ミニ」誕生秘話

クラブTVO編集部 クラブTVO編集部

2度目の大勝負!「ひとり用サイズ」の答えは…海外視察で遭遇した「プラカップ」。売上のために打った秘策とは⁉︎

ですが、三角パックの容器はすぐ諦めることに。その理由は、「メロディアンは便利だが、大きくて使い切れない」という客からの意見でした。家族で使ってちょうどいいと考えていたところ、消費者にとっては、ひとりで使い切れる量の方が使い勝手が良かったのです。これを受け、喜三郎はサイズを小さくすることを決意します。

またしても嫌な予感が…。開発はそう簡単なものではありませんでした。紙パックや瓶が主流だった当時、10ml以下に対応する容器がなかったのです。

ここで、ターニングポイントが訪れます。

スイスへ視察に訪れた喜三郎。すると…現地のカフェでコーヒーを注文した時、当時すでにヨーロッパで人気だった小型のプラカップに入ったフレッシュを発見したのです。喜三郎はこの出会いを逃しませんでした。

すぐさま帰国し、このプラカップを製造するための機械を海外から購入することを決断しますが…その価格、なんと4億円。

困惑する社員をよそに、8億円を投じた三角型の「コーヒーフレッシュ メロディアン・ミニ」の生産を1年で終了させ、5mlのポーション入りフレッシュを開発します。

ここまでの投資金額は2年間でトータル12億円…この商品を知ってもらい、販売につなげるため、ここでさらなる大勝負を仕掛けます。「失敗したら倒産する」という覚悟でお金をかき集め、3年間で約10億円を費やし、大々的にCMを打ち出したのです。

現社長が「これも今では考えられない。」と語る大勝負の結果、無事に功を奏し、「メロディアン・ミニ」は大ヒット。当時、1時間で2万4000個製造できる機械を24時間稼働しても追い付かなかったそうです。

こうして年間20億個売れる看板商品となった「メロディアン・ミニ」。

現在はこれに留まらず、「美と健康」という企業のテーマを軸に、スポーツドリンクの元や水に溶かして飲むコーヒーから、さらには健康を意識した液体サプリメントまで幅広く展開しています。

消費者の家庭でのニーズを先読みし、大勝負を制した創業者の功績を受け継ぎ、ポーション容器を活かした挑戦は今も続いています。

番組情報

〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇クラブTVO もしマネ
https://club.tv-osaka.co.jp/tag/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn

 

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