移民や外国人労働者が犯罪を犯す「原因」とは?
えどきたさんの一連の投稿に対して、「外国人技能実習制度がどうして失敗したのかがよくわかる。外国人の条件ばかり考え、受け入れる日本人側の教育をおざなりにしてきたのが原因」といった、的確なリプライも寄せられた。
投稿者のえどきたさん自身、世界旅や日本語教師の勉強をした経験を通して、外国人にとっての「日本語」の難しさを実感しているという。
「日本語の難解さを理解していない人材斡旋業者が、『単純労働だから誰でも出来るだろう』と、日本語能力の最低レベルに適していない外国人を仕事に派遣する、そして、受け入れる側も指導体制が出来てないまま、使い捨てのように外国人を扱う事実も多くあります。まずはそういった根本的な原因を解決することで、日本人も外国人もストレスなく働ける環境を作って欲しいと思っています」(えどきたさん)
その後、「後輩ベトナム人」は……?
その後、ベトナム人後輩について、「一人で最初から最後まで配達することが出来ました。本当に真面目でいい子なんで、日本語も仕事もどんどん出来るようになると思います」とXに投稿していた、えどきたさん。今もベトナム人の後輩は、元気にイキイキと働いているという。
「まだ翻訳アプリを使っても口頭でのやりとりが難しい状態で、課題はこれからたくさん出てくると思いますが、上司や同僚が毎日声がけをしたり、他店舗の先輩ベトナム人の方々など、皆でサポートして下さっているので大丈夫だと思います。僕が退職する時も笑顔で、今までの感謝を込めて、旅のお供にと果物をたくさんくれました」(えどきたさん)
日本政府が知るべき「現実」
不法滞在や窃盗など、連日、外国人による犯罪のニュースが報じられている。その現実について、「彼らは皆、最初は僕の後輩のように、純粋に日本で働きたいと、人生をかけて来日したのだと思います」と、えどきたさん。
「しかし、学校で習った日本語と現実の日本語が全く異なり、仕事もコミュニケーションもうまく取れなくなり、それが原因で職を失い、悪いブローカーに搾取されたりそそのかされたりして、犯罪に手を染めているのだと思います。外国人労働者が職場ガチャでその後の人生を左右されぬよう、斡旋業者は各人の日本語能力に適した業務をマッチングし、雇用側も支援体制をしっかり整えてから受け入れをしてほしいです。
日本政府は肝心のそこが出来ていないのに、人口減少や人手不足分の頭数を合わせるために、移民や外国人労働者を安易に受け入れまくっている。それが原因でさまざまなトラブルが起き、外国人も指導係の日本人も、誰も幸せにならない現実があるということを、政府関係者にはぜひ知っていただきたいです」(えどきたさん)