日常生活の中で、食べることは単なる栄養補給を超えてさまざまなドラマを生み出します。青木ぼんろさん(@aobonro)もそんなドラマを生み出したグルメエピソードとして、Xで「孤独なグルメ」の漫画を投稿。日常の食事シーンで起こる出来事を描いた4つの漫画は多くの共感を集めています。
残業帰りにお腹がすいたぼんろさん。ダイエット中ということもあり、「夜遅くに食べるならヘルシーなものを、、、」と心の中で呟きながら歩いていました。ところが目に入ったのが、家系ラーメンの看板です。
導かれるようにラーメン店に吸い込まれ、「ラーメン一杯くらいなら、、、」と自分に言い聞かせて食券を買おうとしますが、今度は麺大盛りが目に入ります。大盛りを食べるか散々迷った結果、ぼんろさんは結局「大盛り」を選んでしまいます。
さらに、店員さんから「ご飯は無料です」と告げられ、ぼんろさんは「悪魔だ」と愕然。「我慢だ」と脳内で葛藤するも、結局ラーメン大盛りの脂多め、無料のご飯もセットと高カロリーな夜食を食べてしまうのでした。
このエピソードに「ほぼ同じ行動してしまうわ」「仕事帰りに家系寄ることが決まった……この作者は悪魔か……?」など、共感の声が寄せられています。
他にも同作では、「キムチを食べ過ぎてしまう」「お腹がバグった」「眠気覚ましの一杯」など、食べ物にまつわる面白いエピソードが多く描かれ、どれも日常にありがちな瞬間にスポットを当てた内容で「あるある!」と笑いながら楽しめる内容です。なぜこのような面白い作品を描くことができたのか、作者である青木ぼんろさんに話を聞きました。
-「からあげの安全な食べ方」や「眠気覚ましの一杯」など、日常のちょっとした失敗をテーマにしているのが面白いですが、こういうネタはどうやって見つけていますか?
普段から、失敗したことや理不尽なことが起きた時など、感情が動いた瞬間にその時の出来事をメモするようにしてます。最初は友達に話すための話題としてメモしていたのですが、漫画を描くようになってからはそのまま漫画のネタになってます。
-同作のなかで、一番印象深かった出来事はどれですか?また漫画で紹介しているお店での裏話があれば教えてください。
唐揚げの話ですかね。この話については裏話もあります。あるお店にハマっていて週4回ぐらい通って毎回唐揚げ定食を頼んでいましたが、ある日店に入ったら店員のおばちゃんが僕の顔を見るなり「今日唐揚げ終わっちゃったのよ〜」と残念そうな顔で教えてくれました。そこで仕方なく生姜焼き定食を頼んだのですが、運ばれてきた生姜焼き定食の端に唐揚げが1個だけ乗っていました。たぶん僕は異常な唐揚げ好きだと思われているんだろうなと思いましたね(笑)。
-「孤独なグルメ」ならではの、ひとりで食べている時の“あるある”はありますか?
いわれてみれば、ありますね。よくある“あるある”は、1人で行ったのにカウンター席が満席で4人席に通されることです。これ実際にやってみると分かるのですが、なんとも言えない孤独感がありますね。やっぱり1人ならカウンターが落ち着きます(笑)。