ゴミ屋敷で「物乞い犬」と飼い主に呼ばれていた毛玉だらけの老犬を保護→ガリガリだったがトリミングすると、健気に尻尾を振った

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

猫の保護活動を行うjun(@okotamaru)さんがX(旧Twitter)に投稿したポストに多くの人が衝撃を受けた。

「飼い主に『物乞い』と呼ばれ、一昨日までまともに食事も取れず、糞尿にまみれ、分厚い毛玉の鎧をまとって、肉球に刺さった爪で穴が開いていたおじぃワン。犬ボラさんの元でこんなにきゅるんきゅるんの姿に大変身。あとは体重を3キロほど増やすのみ!」

そんな衝撃的な文言と共に投稿された写真に写っていたのは、生き物なのかゴミなのかさえわからないほど、全身を固まった毛玉に覆われたシーズー犬。その後、犬はトリミングを受け、リボンをつけてもらい、すっかり可愛い姿に。

保護されたのは、全身毛玉だらけの痩せこけた老犬

junさんは続けて、「この子の元飼い主は高齢者で、子犬で迎えた時期が遅かった」と投稿。

「60代半ば。子ども、身寄りなし。夫婦のみ。夫に先立たれ、全てに無気力。家はゴミ屋敷。この家から猫も1頭レスキューしています。丸々と太った大きな猫。飼い主に聞いたところ、『犬の餌みんな食っちまう』。この家に猫のフードと思われるものはなかった。狭いサークル、そして大きな毛玉。動きが制限されていたから、猫がドッグフードをほとんど食べていたのでしょう」

「だから(犬は)あんなにガリガリ。猫に犬のフードを与えてはいけない。犬と猫の身体に必要とされる栄養素は違います。それを何年も…。猫のケアも必要に。3歳の未去勢の男の子。先輩ボラが病院へ」(junさんのXの投稿より)

犬が自分でキレイにできるわけないのに!

junさんの投稿に対して、多くの憤りの声が寄せられた。

「『物乞い犬』だなんて…」
「そんな呼び方あり得ます!?よく生きてきたね、本当に頑張ったね」
「なんで物乞い犬なんですか?飼い主が汚くしてるのに!犬が自分でキレイにできるわけないのに」
「ウチの子とうとうオムツ犬になっちゃったけど、必死に生きてる。いてくれるだけで嬉しくて尊い。普通そうでしょ?」

保護されたシーズー犬は、14歳のオス。現在このシーズー犬を預かっているボランティアさんが、保護後の様子をjunさんあてにXで報告。

「この子の面倒みているボラです。3日面倒みてわかったことがあります。叩かれていたのか?頭をなでようとするとすごく怖がって逃げます。マナーバンドを着けようとすると逃げます。3日経ち、頭は一瞬怖がりますが、すぐになでさせてくれるようになりました」「いつから叩かれていたのですかね(涙)。怖い思いから抜け出せるまでには、3ヶ月はかかりそうです…。少しずつ優しさに慣れてくれれば嬉しいですね」

こういったケースは他にもたくさんある

シーズー犬は穏やかで愛情深く、比較的飼いやすい小型犬だ。ただし、皮脂の分泌が多く、被毛が伸び続けるため、定期的なトリミングが欠かせない犬種でもある。

だが、保護されたシーズー犬はブラッシングもシャンプーもしてもらえず、排泄物にまみれてガチガチに固まった毛玉のせいで動けず、ドッグフードは猫が食べてしまうため、ガリガリに痩せていた。

「こういったケースは他にもたくさんあります」と語るjunさんに詳しいお話を聞いた。

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