21日も北陸や東北は大雨 土砂災害に警戒 関東以西は夏の暑さ 都心などで猛暑日か

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今日21日(土)も停滞する秋雨前線や低気圧の影響で、北陸や東北は大雨。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒を。一方、関東から西の晴れ間が出る所では、9月下旬とは思えないような暑さ。東海や関東を中心に猛暑日になる所もあり、熱中症対策を万全に。

秋雨前線の活動が活発化 明日22日にかけて大雨災害に警戒

今日21日(土)は、前線が北陸から東北付近に停滞し、前線上の低気圧が夜には東北に近づくでしょう。一方、台風14号は、今日21日(土)午前6時には黄海にあって、1時間に20キロの速さで北東に進んでいます。今日の午後には前線に取り込まれて、温帯低気圧に変わるでしょう。ただ、低気圧として発達し、明日22日(日)は本州付近を通過する予想です。暖かく湿った空気が流れ込むため前線の活動が活発化し、九州から東北の日本海側を中心に総雨量が多くなるでしょう。

新潟県村上市の三面では、今日21日(土)午前7時30分までの24時間降水量が211.5ミリと、9月の観測史上1位の降水量を観測しました。北陸や東北では記録的な大雨になっている所があり、今後、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害に厳重な警戒をしてください。

予想降水量(多い所)は、明日22日(日:秋分の日)午前6時までの24時間で、東北・北陸・中国地方・四国は150ミリ、東海・九州南部は100ミリ、九州北部地方で180ミリ。その後、23日(月)午前6時までの24時間で、東北・関東甲信・北陸は100ミリ、東海・近畿は150ミリ、四国・九州北部地方・九州南部は120ミリとなっています。

また、九州や東北を中心に非常に強い風の吹く所があり、暴風に警戒してください。予想される最大風速(最大瞬間風速)は、21日(土)は九州北部地方で22メートル(35メートル)、22日(日:秋分の日)は東北・北陸・中国地方で23メートル(35メートル)、九州北部地方で20メートル(30メートル)です。

北陸や東北 断続的に激しい雨

今日21日(土)の各地の天気です。

沖縄はおおむね晴れますが、朝晩を中心に所々で雨が降るでしょう。先島諸島は激しい雨の降る所がありそうです。

九州北部は昼頃から広い範囲で雨が降りだし、中国地方も午後は雨の範囲が広がってくるでしょう。局地的には雷雨や激しい雨が降りそうです。九州南部と四国は晴れ間があっても、天気は下り坂となるでしょう。夜は、激しい雨の降る所がありそうです。

近畿や東海、関東甲信は午前を中心に晴れ間が出ますが、所々で雨が降るでしょう。雷が鳴って、ザッと雨脚が強まることもありそうです。

北陸は断続的に激しい雨。東北も雨が続き、風が強まるでしょう。予想以上に雨雲が発達したり停滞したりした場合は、警報級の大雨となる地域が拡大する可能性があります。また、落雷や竜巻などの激しい突風にもご注意ください。

北海道は昼頃まで所々で雨が降りますが、時おり日が差す見込みです。

関東以西 暑さ続く 熱中症対策を

気温は、前線の北と南で大きく変わります。

前線の南側、沖縄や九州から関東甲信、北陸は夏の空気で、ムシムシとした暑さが続くでしょう。最高気温は、沖縄や九州から関東で33℃前後まで上がり、35℃以上の猛暑日になる所もありそうです。東京都心は35℃の予想で、統計開始以来、最も遅い猛暑日の記録を更新する可能性もあります。北陸は30℃前後の所が多いでしょう。エアコンの使用やこまめな水分補給など、熱中症対策を心がけてください。

前線の北側は秋の空気で、東北と北海道の最高気温は昨日20日(金)より大幅に低くなるでしょう。仙台で17℃と10月下旬並み、札幌は18℃と10上旬並みの予想です。北よりの風が吹くため、いっそうヒンヤリと感じられるでしょう。羽織るもので、うまく調節をしてください。

大雨が発生 とるべき対応は

大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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