「BC.30000年 さいたま市に人が住み始める」!? 市立博物館の年表に注目集まる「まるで見てきたかのような力強さ」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

かつて無個性な自治体の代表格として知られたが、近年そのイメージを逆手にとってむしろ脚光を浴びつつある埼玉県。今、SNS上ではそんな埼玉県の県庁所在地、さいたま市にある博物館の年表が大きな注目を集めている。

「さいたま市の歴史、力強い」と一枚の写真を紹介したのはan_shidaさん(@an_shida)。

BC.30000年頃・旧石器時代の主な出来事として「日本に人類が登場」と「さいたま市に人が住み始める」を挙げるこの年表。たしかにその通りなのだろうが「さいたま市に」と言われるとなんともユニークだ。

an_shidaさんにお話を聞いた。

ーーさいたま市立博物館に足を運ばれたのは?

an_shida:博物館、地方博物館に行くのが好きで、今回は近くの埼玉県立歴史と民俗の博物館、氷川神社とはしごして一日で回る予定を組み実行しました。

ーー「さいたま市に人が住み始める」への感想をあらためて。

an_shida:他の方が投稿に反応されていましたが、独特の表現で面白かったです。今のさいたま市域からは実際に旧石器時代の遺跡が見つかっています。旧石器時代から人が住んでいたということは分かるものの、あえて「さいたま市に」と書くと意外な面白みが発生するのだなと思いました。

ーー反響への感想を。

an_shida:埼玉への「翔んで埼玉」的なイメージと組み合わせる人が予想よりもずっと多くて少し意外でした。さいたま市は浦和市、大宮市、与野市、岩槻市が合併した名残で、複数の博物館や郷土資料館があります。今回の投稿を通し興味を持たれたらぜひ足を運ばれていただきたいです。

   ◇   ◇

この年表についてさいたま市立博物館の学芸員にお話を聞いたところ

「常設展示室の入ってすぐの場所に展示されている年表で、旧石器時代から奈良・平安時代までの出来事が記載されています。当館は入館無料で小中学生の団体見学が多いもんですから、15年ほど前に、当時の学芸員が色々考えて子供にもわかりやすい表現で作ったようです」

ということだった。

SNSユーザー達から

「ダマスカスやイェリコよりも群を抜いて旧い」
「原始人『さいたま市に行くべ』」
「まるで見てきたかのような強さw🤣」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。

なおさいたま市立博物館では10月5日から江戸時代後期の文政・天保年間に活躍した天文暦学者、稲垣田龍について紹介する『稲垣田龍が見た夜空』という展示をスタートする。江戸時代の人々はどんな思いで天文学に思いを馳せたのか…ご興味ある方はぜひ訪れていただきたい。

【an_shidaさんさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/an_shida

【さいたま市立博物館施設概要】
所在地:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2丁目1−2
▽公式ホームページ
https://www.city.saitama.lg.jp/004/005/004/005/008/index.html

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