総裁選、小泉進次郎出馬会見で怒声「知ってる記者だけ当てるな」「そうだそうだ」記者の座り位置も指定

堀内 達成 堀内 達成

自民党の小泉進次郎元環境相(43)が6日、都内で総裁選出馬会見を行った。約1時間のうち、後半30分ほどが質疑応答に割り当てられたが、一部の記者から「知っている記者だけ当てるな」などと怒声が飛び交う場面があった。

永田町にあるオフィスビルで開かれた会見場は記者やカメラマンで満員。参加するためには、事前に小泉陣営側に希望を伝える方法が取られた。陣営によると、記者200人以上から応募があり、「1社1人」にするなどして125人に調整したという。

事前に質問が募集されたほか、「(会見)時間に近くなると空き席を見つけるのに混乱が生じる」として、座席が指定されるという出馬会見としては異例の対応ぶりだった。多くの記者が手を上げる中、質疑応答の司会者は冒頭から「NHKの○○さん」「朝日新聞の○○さん」「日経新聞の○○さん」と質問者を指名。名指しで4人目が当たったところで、会場から「名前の分かった記者だけ当てないでほしい。まったくダイナミズムがない。ちゃんと公平に当ててください。知っている記者や事前に決まった記者だけ当てないで」「そうだ、そうだ」という声が上がった。

司会者は「しっかりやらせていただきます」などと答え、その後は「左ブロックのメガネの方」といったように名指しをやめる展開になった。ちなみに参加登録後、希望者それぞれにQRコードが送られ「入り口でコードを読み取り、入場していただくので必ずご持参ください」などと伝えられていたが、読み取られることはなかった。

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