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「早いうちに次の道へ」 一般企業への転職目指す30歳オーバーのキャストたち 昼の世界に必要な正常な金銭感覚【元セクシー女優が解説】

たかなし 亜妖 たかなし 亜妖

転職エージェントを活用して転職をする人は、昨今では一般的といえます。これはキャバクラやホスト、風俗店などで働く夜職キャストの人たちも同様です。以前は「1度でも夜職で働くと一般企業に勤める生活に戻れなくなる」と考える人が多かったのに、このような変化が発生している理由は何なのでしょうか。

夜職キャストの転職は「狂わなければ」難しくない?

そもそも、夜職が一般企業で勤める昼の世界に移りづらい理由は大きく分けると、「職歴が空白の期間ができる(夜職は自営業のため職歴としてカウントされない)」「昼夜逆転生活が沁みついて朝に起きられない」「金銭感覚が狂う」の3点が挙げられます。そしてこのなかで、もっとも問題視されていたのが「金銭感覚が狂う」ことです。

金銭感覚が狂ってしまった人は、ハイブランドのバッグや服などで浪費してしまったり、整形を繰り返したり、ホストやアイドルへの推し活にハマってしまったりすることで、夜職から抜け出せなくなってしまうケースが多いです。しかし最近では、金銭感覚が狂うほど稼ぐキャストが減少したことにより、この問題点はなくなりつつあります。

さらに、1つの企業で生涯働き抜く人が少なくなったり、副業が推奨されたりしていることで、将来への漠然とした不安を持っているキャストが増えたことも昼職への転職が増えた理由の1つでしょう。

夜職キャストからの転職のリアル

では転職活動をする夜職キャストはどれくらいの年齢の人が多いのでしょうか。実際に複数の店舗で取材をしたところ、20代の人よりも30~35歳前後の人が多いようです。これは老舗の閉店、縮小などが相次ぎ“今まで通り”が通用しなくなったことが理由でした。

「後がない」または「早いうちに次の道を見つけたい」という希望者が増えれば、転職活動に熱が入るのは当然のこと。彼女たちは真剣に転職活動と向き合っており、気合いが異なるため途中で投げ出したりはしません。特に「後がない」人々は“何かあったら夜職に戻ればいい”なんて考えがないため、自然と転職の成功率が上がっています。

ただ職種はもちろんのこと、思った通りの給料で転職ができているかは別の話です。職歴の空白期間が長く資格も学歴もゼロ、明日から働ける以外に何も強みがないと、就職先はかなり限られてしまいます。そのため、「とりあえず今すぐ夜職をやめたい」一心で転職しても、仕事内容への不満から結局仕事を辞めてしまい、夜職に出戻るケースも存在します。

このように、夜職キャストの転職はケースバイケース。人によってはそう難しくないけれど、一方では困難を極めるという声もあるのです。とはいえ、職業寿命が短い夜職キャストのなかで、未来のために動ける人が増加するのは、良いことといえるでしょう。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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