政治資金パーティーの裏金疑惑に合わせ〝架空パーティー〟報道で窮地の西村康稔前経済産業相(衆院兵庫9区)。そんな同氏の政治資金収支報告書を見てみると、パーティーが驚きの利益率を生んでいた。ネットでは「ぼったくりバーでももう少し手加減する」など批判的なコメントが飛び交う。
自民党最大派閥の安倍派幹部の西村氏。実権を握る「5人衆」の一人で、首相の座を目指していることも公言してきた。だが派閥パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックを受けつつも収支報告書に記載していなかった疑いがもたれ、経産相を事実上、更迭された。
また週刊文春が架空パーティー疑惑を報道。記事では、スポンサー企業に1枚2万円でパーティー券を購入させ、実際はホテルで小規模な会合を開き、スポンサーではなく、10人足らずの経産省職員を動員させていたとされる。利益は数百万円を上げていたという。西村氏は辞表提出後の会見で「パーティーは法令に則って開催してきている。職員はそれぞれの判断で自主的に参加した」などと述べた。
政治資金パーティーとはそんなにももうかるものなのか。西村氏の政治団体「総合政策研究会」が総務省に提出した2021年分の収支報告書を見ると、同年に1000万円以上の収入があったパーティーは3回開かれ、利益率はいずれも9割前後だった。
最も高いのは、11月25日に都内で開かれたパーティー。収入は1560万円だが、支出は会場費6万1200円と土産代16万329円で、合計はわずか22万1529円。利益率は驚きの98.6%。この状況にネットでは「転売屋もビックリ」「ウハウハでんな」「シンジ君のシンクロ率やん」と驚きの声が上がっている。