「架空パーティー、特捜に質問された?」文春記者、立件免れた西村前経産相と〝直接対決〟3分間のやり取りに会場ピリつく

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自民党安倍派の裏金事件を受け、西村康稔前経済産業相が開いた記者会見で、週刊文春の記者と〝直接対決〟する一幕があった。文春は西村氏について、経産省職員をサクラとして参加させた〝架空パーティー〟や女性秘書官とコネクティングルームに宿泊していたことを報道。そんな因縁の相手に、西村氏は鋭い眼光を向けながら…。

「説明責任を果たす」西村氏、突如として会見

安倍派会長だった安倍晋三元首相が政治資金パーティー収入の還流中止の意向を示した当時、派内の実務を取り仕切る事務総長だった西村氏。「還流に伴う虚偽記入の違法性を認識していた可能性がある」として、東京地検特捜部に立件されるのではないかとうわさされていた。しかし、今月19日、特捜部は西村氏を含む派閥幹部は立件できないと結論。窮地を切り抜けた西村氏は同日夜、突如として「説明責任を果たす」と記者会見を敢行した。約45分にわたり「私が不記載を指示したり、還付を了承したりしたことはない」などと語った。

会見の中盤、週刊文春の男性記者が登場。「(西村氏が受けた)特捜部の聴取の中で、架空パーティーの話はあったのか」「今なお、架空パーティーは問題ないと思うのか」とただした。文春はこれまでに、スポンサー企業に1枚2万円でパーティー券を購入させ、実際はホテルで有識者を招いた小規模な会合を開き、スポンサーではなく、10人足らずの経産省職員を動員させていたと報道。さらに、黒ビキニ姿の写真が添付された怪文書が永田町に出回った女性秘書官と、出張先でホテルのコネクティングルームに宿泊していたことも掲載。西村氏への攻撃を強めていた。

鋭い眼光で回答「架空パーティーについては全くない」

そんな文春の記者を、西村氏は鋭い眼光でじろり。捜査や裁判に関わることを理由に質問の回答を控える場面がしばしばあったが、文春の質問についてはなぜか「捜査に関わることですが、言ってもいいと思う」と判断。その上で「検察とのやりとりでこの件(架空パーティー)については全くない」と回答した。

さらに、架空パーティーと報じられた会合の後、パーティー券の購入者に向けて改めて昼食会を設けたことや、経産省職員には業務に関連することとして案内を出したことを説明し「法令にのっとって、適正に政治資金パーティーを開いたものと認識している」と主張した。文春とのやりとりはわずか3分ほどだったが、西村氏は終始、険しい表情。記者会見場は両者を見守る空気感に包まれた。

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