夏休み最後の流星群 「はくちょう座κ流星群」が極大に 観測ポイントや見どころは?

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夏休みも終盤。「ペルセウス座流星群」が見頃を過ぎたところですが、「はくちょう座κ(カッパ)流星群」の活動が活発に。見頃のタイミングや見どころをまとめました。


「ペルセウス座流星群」の極大後に期待 「はくちょう座κ(カッパ)流星群」とは

流星群には数多くの種類があり、毎年、安定して多くの流星が出現するとされているのが、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」で、「三大流星群」と呼ばれています。

そのほかにも出現が期待される流星群に、「4月こと座流星群」、「みずがめ座η流星群」、「みずがめ座δ南流星群」などがあります。
3大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が見頃を過ぎたところですが、夏休み最後にもう一つ、「はくちょう座κ(カッパ)流星群」の活動が活発になります。「はくちょう座κ流星群」は、はくちょう座のκ星付近に放射点がある流星群で、放射点の位置ははくちょう座とりゅう座の境界付近にあります。

三大流星群と比べると流星の数は多くはありませんが、8月上旬から下旬に観測することができます。


8月18日ごろが極大 流星数は1時間に数個程度

流星群が見られるための好条件とは、極大の条件と月の条件、この両方が良い場合となります。
「はくちょう座κ流星群」が好条件となった年は、およそ7年に1度訪れており、近年では2021年がそれにあたります。

「はくちょう座κ流星群」は、8月上旬から下旬にかけて活動が活発となり、今年2024年は8月18日ごろに、最も活動が活発な極大になると予想されています。極大時刻は18日午前4時ごろで、17日夜~18日明け方が見頃となります。
ちょうど極大となる18日ごろは、満月手前の明るい月が午前3時ごろまで夜空を照らすため、月明かりの影響が大きくなりそうです。
午前3時以降、夜明け前までは月明かりがなくなりますが、放射点が低くなる見通しです。

「はくちょう座κ流星群」はそもそも1時間あたりの流星の数は数個程度と小規模であるため、たとえ条件が最適でもなかなか簡単に見つけられるものではありません。
出会えるのは貴重なだけに、見つけられたら喜びもひとしおです。気軽な気持ちで、ぜひ夜空を見上げてみましょう。
※8月18日の東京の月の入りは午前2時35分。


極大を過ぎる「ペルセウス座流星群」が見える可能性も

「はくちょう座κ流星群」を探す中、8月12日~13日に極大を過ぎたばかりの「ペルセウス座流星群」の流れ星が見える可能性もあります。
夏の大三角などの星座や、接近中の火星と木星なども探してみましょう。
また、近年ではかなり少なくなってきたようですが、過去には「はくちょう座κ流星群」の出現とともに火球が同時に見られたという報告もあったようです。
夜間もなかなか気温が下がらず、蒸し暑さが続きます。
涼しい服装で、虫よけスプレーや懐中電灯なども忘れずに夏の天体観測を楽しんでみてください。


観測のポイント

天の川が見えるような暗い場所で、一晩中夜空を眺めていれば、いくつかの流れ星を見ることができます。普段より流れ星が多く見られる時期が「流星群」が活動している時期です。
視力の良い人や、流星観測の熟練者が観察した場合には、一番良いタイミングでなくても多くの流星を観察できることがあります。
お盆休みの方も多い頃だと思いますが、都合の良いタイミングで何度か観測をチャレンジすれば、流れ星が見られるかもしれません。

流星は放射点を中心に、放射状に出現するため、放射点付近だけでなく、なるべく空全体を広く見渡すことがポイントです。
また、屋外の暗さに目を慣れさせるために、少なくとも15分くらいは観測を続けてみましょう。
場所はできるだけ街灯など光の影響が少なく、高い建物のない空を広く見渡せる場所が良いでしょう。レジャーシートを敷いて寝転んでみたり、アウトドア用の背もたれつきの椅子に座ったりすると、長時間楽な姿勢で夜空を見上げられます。たくさん観察したい方は寝袋で見るのも良いかもしれません。安全確認をしながら、楽しんでください。

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