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着替えも仕事のうち…だとぉ!?正しすぎるタイムカードの押し方、導入した菓子店に聞いた

中将 タカノリ 中将 タカノリ

正しいタイムカードの押し方がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは北海道長万部町の製菓店・お菓子の王国はっぴーディアーズの公式Xアカウント(@happy__deers)が投稿した一枚の注意書

「着替えも仕事のうちです。※コンプライアンス強化中」
「出社時は着替える前にタイムカードを打刻してください」
「退社時は着替えてからタイムカードを打刻してください」

などと書かれたこの注意書。そう、労働基準法には明確な定義は書かれていないものの、過去の判例によると制服などの着替え時間は勤務時間にあたり、雇用者は被雇用者に給与を発生させるべしと解釈されているのだ。

とは言えこのルールはあまり守られておらず、トラブルも多発しているようだ。そんな中、あえて会社側からコンプライアンス遵守を呼びかけるはっぴーディアーズ。どのような背景があるのか、広報のリアルはっぴーちゃんに聞いた。

--こういったコンプライアンス遵守を心がけるようになったのは?

リアルはっぴーちゃん:今までもいろんな取り組みをしてきまして、以前は給与計算を5分刻みでやってたのですが、調べていると1分刻みで計算しなければならないと知りました。正直1分はどうかなと思ったのですが、世の中の流れを見ていると、無視していて裁判等で訴えられたらまとめてドカっと支払う事態も起こりそうです。これは資金繰りが悪いタイミングだと会社が倒産する可能性もあると頭によぎりました。会社のリスク管理としても早急に対応してゆくべきと思いました。また私が逆の立場ならば、そういうところをキチっとやってもらえると無駄の無い働き方ができると思いました。早速導入し、過去に遡って一人一人賃金を計算して支払いました。

--従業員のモチベーションアップにも。

リアルはっぴーちゃん:有給休暇が2年で使われなければなくなることも労働者の観点からはおかしいと考えています。まだメスは入っていませんが、世の中が目まぐるしく変化していますので、近いうちに必ず有給休暇の有効期限は撤廃されると思っています。なので当社では有給休暇の有効期限はなしと定めています。

--従業員の反応や社内の変化は?

リアルはっぴーちゃん:1分刻み導入は周りにそういう会社がないからこそ、うちの会社を選んで貰える材料になると考えています。掲示することによって、「あんたこれが常識なんだからね!」と講釈を垂れそうな労働者同士の言動を予防する効果がありますので、理不尽なことが一つでも消えてゆけばいいと思っています。まだまだ私達も気付かない部分が多々あると思いますので、日々勉強して精進してまいります。

--世間の他の会社はどうなんでしょうか。

リアルはっぴーちゃん:体感では9割の会社が1分刻み、着替え前打刻をやっていません(笑)。ぜひみんなやってください。すべての会社で必ずやらなければならないことなので、絶対やりましょう。雇用されている方も声をあげ、受け入れられなければ隠れて労基に飛び込みましょう。

◇ ◇

SNSユーザー達からは驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんの職場では勤務時間のコンプライアンスは遵守されているだろうか?

なお今回の話題を提供してくれたはっぴーディアーズは、長万部町に廃校になった小学校を改築したお菓子工場を持ち、併設の店舗では作りたてのお菓子やお土産を販売している。クッキー生地にチョコレートを約50%練り込んで焼き上げた「雪花青」は千歳空港のANAFESTAでも扱われる人気商品。通販での購入も可能なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

お菓子の王国 はっぴーディアーズ

所在地:北海道山越郡長万部町字中ノ沢13-2
ショッピングサイト:https://happy-deers.com
Xアカウント:https://twitter.com/happy__deers

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