令和の婚活者のみなさんは、結婚関係の行事・モノに対してどのような意識を持っているのでしょうか。婚活情報サイト『オミカレ』を運営する株式会社オミカレ(東京都杉並区)が実施した「結婚にまつわるお金事情」に関する調査によると、「婚約指輪は必要」と考える男性は2割未満であることが分かりました。また、「結婚式」についても「必要だと思う」と答えた男女は2割前後にとどまったそうです。
調査は、全国の同サイト会員の婚活者1092人を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
まず、「婚約指輪」について尋ねたところ、「必要だと思う」と回答したのは男性が21.4%、「憧れがある」「記念・思い出になる」などの声が寄せられた女性でも26.7%にとどまり、結婚指輪のデザインにこだわる・新婚旅行をするなど「婚約指輪の費用を他のことに使いたい」という意識が強いことがうかがえました。
また、男性の40%が「相手の希望に合わせたい」と回答しており、「自分は不要だと思っているが、相手が欲しいなら叶えたい」「女性側の気持ち次第で贈りたい」などの意見がみられました。
では、「結婚指輪」についてはどのように考えているのでしょうか。調査の結果、男性の48.9%、女性では67.3%が「必要だと思う」と回答。女性に比べて男性のほうが割合は少ない一方で、「相手の希望に合わせたい」(男性30.3%、女性14.0%)という回答は男性のほうが多くなっています。
なお、「婚約指輪は不要だと思う」と回答した人の、半数以上が「結婚指輪を必要だと思う」と答えており、「婚約指輪はいらないけど、結婚指輪は必要」と考える人が多い様子が見て取れました。
続いて、「結納」について尋ねたところ、男女いずれも「不要だと思う」(男性38.4%、女性40.1%)が最多に。
その理由としては「必要性を感じない」「時代にそぐわない」「無駄な古い慣習」などの意見が寄せられたほか、なかには「結納がわからない」「費用について考えたことがない・わからない」という人も多く、現代において結納に必要性を感じる人の少なさがうかがえる結果になりました。
さらに、「結婚式」については、男性の18.0%、女性は22.0%が「必要だと思う」と回答し、多くの女性から「ウェディングドレスを着たいから」という声が集まりました。
「不要だと思う」(男性17.1%、女性18.6%)と答えた女性からは「若い時はドレスに憧れていたけど、年齢的に恥ずかしい」という声が聞かれた一方で、「必要だと思う」と答えた男性からは「相手のドレス姿を見たい」などの意見も目立ち、結婚式=ウェディングドレスのイメージが強いことがうかがえます。
また、男性は「相手の希望に合わせたい」(男性41.9%、女性22.5%)の回答が多く、結婚式は女性が主役のイベントと認識している男性も多いようです。
結婚式・披露宴の費用について尋ねたところ、「こじんまりやりたい」「家族婚くらいでちょうどいい」という声が多く、「100万円未満」(男性20.8%、女性15.6%)や「100万円~350万円未満」(男性25.4%、女性19.7%)などが上位に挙がりました。
その一方で、最も多かった回答は「費用について考えたことがない・わからない」(男性38.5%、女性48.0%)で、ドレスへの憧れは強くとも、結婚式・披露宴自体への興味はそこまで高くない傾向が見て取れました。
最後に、「新婚旅行」について尋ねたところ、男性は57.8%、女性にいたっては73.6%が「新婚旅行に行きたいと思う」と回答し、ほとんどの人がハネムーンに対してポジティブな印象を持っていることが明らかとなりました。
また、「婚約指輪は不要だと思う」「結婚式は不要だと思う」と回答した人の半数以上が「新婚旅行に行きたいと思う」と答えており、結婚にまつわる行事の中で、新婚旅行が最も興味関心を集めていることが分かりました。
◇ ◇
調査を実施した同社は、「自分自身の『欲しい』『したい』という気持ちも大切ですが、『当たり前が当たり前じゃなくなっていく』時代の中で、自分と結婚相手の両方が納得できる答えを見つけていくのも大切です」と述べています。