せめて住所や名前を隠さず送っていただきたかった
「せめて住所や名前を隠さず送っていただきたかったです…。その時点で後ろめたさがあって隠したい考えが見えてしまうので、生き物に対する誠意がなさすぎるかと…。同時に日本郵便さんには、せめて送り主の欄は書くように徹底してもらうことと、生き物送るには段ボールや木箱等にしてくださることを願います」「送られてきたセキセイさんは生後半年らしく、飼い主さんが亡くなられたのは事実みたいです。電話するのもかなりの勇気が必要だったと思うので、警察には届けないで終わりにしたいと思います」(「NPO法人ことりのおうち」Xの投稿より)
高見理事長の投稿に対して、Xには多くの憤りの声が寄せられた。
「お引き取りいただけたら幸いです」じゃないよ!
「相談もなしに突然送られるなんてあまりにも身勝手ですよね…」
「お引き取りいただけたら幸いです……じゃないよね」
「発送元記載しないところから、悪意しかないですね…悲しいです」
「ゆうパックでどうのこうのよりも、ことりのおうちさんがやっているボランティア活動は当たり前ではないんで、後はよろしくみたいな送り付け方はやっぱ社会人としてどうかと思ってしまう」
高見理事長は、「この機会に、鳥や小動物の保護施設が神奈川県藤沢市にあることをたくさんの方に知っていただきたい」と、X(旧Twitter)に投稿。改めて、鳥や動物たちの命を繋ぐ「ことりのおうち〜バードアニマルレスキュー」の保護活動について、高見理事長にお話を聞いた。
生き物は終生飼育が当たり前。でも…もしもの時は必ず相談を!
ーー本来はどういった手順で保護を依頼するべきなのですか?
「まずは当施設へ電話にて相談→当施設に持ち込み、または有料にて引取り→保護活動への寄付をしていただく。その後、当施設にて里親探し、という形になります」
ーー「ことりのおうち~バードアニマルレスキュー」のご活動や、鳥たちの里親制度などについて教えてください。
「インコや小動物にも保護活動や保護施設があり、ペットショップでの購入だけでなく、保護施設から里親としてお迎えするという選択肢もあることを、ぜひ視野に入れてみてください。
生き物は最後まで飼う『終生飼育』が当たり前です。でも、無理をして飼うのも生き物のためではないですし、もし何らかの事情で飼えなくなった場合は、絶対に野外に逃したり餓死させたりせず、まずは当施設に電話でご連絡いただいた上で引き取り、幸せにしてくださる方に繋ぎますので、ご相談いただけたらと思います」
◇ ◇
「一般家庭からの依頼だけでなく、当施設には、障害や病気を持つ子、明日には死んじゃうかもしれないような、ペットショップにすらいけない子なども、ブリーダーさんや同業者などからも持ち込まれます。例えあと一日の命としても…幸せな家族にお迎えされ、名前をつけてもらい、生涯を全うしてもらいたい!という思いから活動がスタートしました」と、「NPO法人ことりのおうち」の高見理事長。
「ことりのおうち~バードアニマルレスキュー」では現在、セキセイインコの他、多くの保護鳥や保護動物が「ずっとの家族」を待っているという。運営元である「NPO法人ことりのおうち」では現在、継続型のクラウドファンディングを行なっている。
◼︎「ことりのおうち~バードアニマルレスキュー」の継続型クラウドファンディング「小さな命~行き場のないインコや小動物等の命をつなぐサポーター」