世界各地の鉱物がスイーツに? 老舗宝飾品店が始めたカフェ、実物を見ながら味わうユニークメニューが話題

山陽新聞社 山陽新聞社

 ローズクオーツのドリンクに大理石のスイーツ…。世界各地のきらびやかな鉱物に見立てたメニューを、実物を見ながら味わえるカフェが岡山市にある。地球が生み出した芸術品を目でも舌でも楽しめるユニークさが若者や愛好家らの話題を呼んでいる。

 岡山市北区表町のオランダ通り沿いにある「リンネ」。白とグレーを基調にした店内に約150種類の鉱物を飾り、ドリンクとスイーツ計15種類を提供している。

 「ローズクォーツの苺(いちご)オレ」(650円)は、いちごピューレを入れた淡いピンク色の氷で原石を表現し、甘酸っぱい風味を最後まで堪能できる。石のゴツゴツとした見た目を再現するため、氷は一つずつアイスピックで削って成形している。

 「大理石のレアチーズケーキ」(680円)はピンクと白のマーブル模様が鮮やか。インペリアルトパーズをモチーフにした紅茶(550円)やミルクティー(600円)もある。

 店内にはコロンビア産レムリアンクオーツ、米国産ハーキマーダイヤモンドなど各国の希少な石が並ぶ。クルミ大程度までの小ぶりな石は、お守りのように持ち歩いてもらおうと「おまもリンネ」と銘打って販売。勇気や成功のカーネリアン、健康・長寿のジオードメノウ、恋愛のムーンストーンといった石言葉を添え、2千~3千円程度を中心に展開している。

 表町商店街の老舗宝飾品店ジュエリー・タナカが、鉱物の魅力に気軽に触れてもらおうと昨年12月にオープンさせた。田中大資専務は「宝石に興味があっても専門店は入りにくいという人に足を運んでほしい。見た目も味もこだわり抜いたスイーツを楽しみながら、鉱物に親しんでもらえたら」としている。

 正午~午後6時。火曜休み。詳細はインスタグラム(linne_sweets_mineral)。

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