「今、お客さんに『外にダンボール箱が置いてあって、中に猫が居るみたいよ』と言われて外のテラス席行ったら、ホントに猫入ってた!」
猫カフェ「Caf'e RED ROSE」(静岡県磐田市)の外のテラス席に段ボール箱が無断で置かれていたことを、店主の梵さん(@bonjyuru)がX(旧Twitter)に報告。中を開けてみると、茶トラの子猫の姿が…さらに箱の上にはこんな手紙が貼ってあったといいます。
「雨の中 子猫を保護しました。
動物禁止のアパートに住んでいる為
猫は飼えません。そのままにしておくのも
かわいそうなので勝ってですが、
そちらのカフェで飼ってもらえれば、
猫も幸せかっと思います。
よろしくお願いします。」
子猫を保護したものの、動物を飼えないアパートに住んでいるために飼えない。だから、猫カフェで飼ってもらいたい…といった手紙の内容でした。そんな出来事に「無責任」「身勝手な行為」などと怒りのコメントが殺到しています。
「自己満もいいとこ。結局自分も自分の都合で拾って捨ててるのに。1番タチが悪い」
「なんだと思ってんだ…」
「ああ、猫の保護を断ら無さそうな人の所に勝手に置いていく事例がまたひとつ…」
「ひぃぃ。。。本人はいいことした気分で幸せの気分でるんるんしてるんだろうな」
「猫いる所なら幸せにしてもらえるでしょう みたいな考えなんなんですかね」
「自己満もいいとこ。結局自分も自分の都合で拾って捨ててるのに。1番タチが悪い」
「せめて、こんな置き配みたいなやり方せずに直接頼み込めば良いのに…」
「置いていかれた方、もしもこれが良いことをしたと思ってるのなら勘違いですね…」
今回起きた子猫の遺棄について、梵さんにお話を聞きました。
猫カフェ開店後、段ボール箱を外のテラス席に置いていった
──段ボール箱がテラス席に置いてあることに気付いたのは。
「気付いたのは昼にランチ来られたお客様からの『外にダンボール箱が置いてあって、中に猫が入ってるみたいよ』という声でした。朝の開店時にはなかったので、8時から12時の間に置かれたのだと思います」
──開店後、誰かが黙って置いていったんですね。箱を開けると子猫が入っていたと…。
「開けた時、子猫は小刻みに震えていました。女の子のせいか、鳴くことはなかったです」
──箱に貼ってあった手紙を読んでどう思った?
「内容は自己満足的な身勝手行為だと感じました。命を助けた行為は素晴らしいことですが、飼えないことを分かっているのなら、拾い主が責任を持って里親を探すなり、保護施設へ持ち込むなりしてほしいですね。猫がいるカフェだから、ここなら…と考えるのは分かりますが、当店の場合は猫が暮らすスペースに余裕がなく、今いる猫たちでギリギリです」
──1匹の猫を保護するのも大変です。
「そうなんです。保護された野良猫はどんな病気を持っているか分からないため、病院に連れて行かなければなりません。そのためには、店を閉めて病院へ行かなければいけませんし、その費用もかかります。また避妊・去勢もしなければいけないのでかなりの費用がかかります。それを突然丸投げされるのですから、こちらとしては迷惑極まりないことです。店で飼ってあげてくださいと言うのなら、せめて検査やワクチン費用など病院代は置いていってもらいたいです…」
猫を拾った時はどうすればいい?
──とはいえ、里親さんが決まったとか。
「ありがたいことに、SNSへ書き込みをしたその日のうちに里親になりたいという連絡を多数いただきました。1番最初に連絡をいただいた方が、猫好きな常連客のお知り合いの方だったので、安心して里親に出せました」
──最近、猫を飼っている家や猫カフェに猫を遺棄する話をよく耳にします。
「繰り返しになりますが、命を救うのは素晴らしいことです。ただ救ったのなら最低限の責任というものがあります。ご自身で飼えないのなら里親を探す前に病院へ連れて行き、讓渡可能なことを確認してからにしてもらいたいですね。そして、必ず讓渡先に相談してください。
無断で置かれていた場合、すぐに気付けば良いのですが、数時間放置になり逃げ出した挙句車に引かれたり、炎天下や雨ざらしの状態だとせっかく助けた命も危うくなります。『助けてやった』『救ってやった』などの自己満足で、その後は他人任せという身勝手な行為は止めてもらいたいです」
──これまで梵さんの猫カフェで無断の遺棄はあった?
「当店には現在、黒猫・キジトラ・ラグドールの3匹の猫がいます。この子たちは全て生後3カ月くらいの子猫の時に保護した猫です。今まで遺棄されたことはないですが、里親探しの相談や保護施設の場所の相談はあります。猫などを拾った時は、まずは相談してください」