2024年10月からは要注意!ジェネリック医薬品に変えた方がいい場合も
ーーだからコメントにも、ジェネリック医薬品が体に合わないという意見があったんですね。そんな時は先発品でお願いすることはできますか?
「もちろん対応できます。ただ、2024年10月から医療上の妥当性がない場合は、先発品の自己負担費用が増えることになったので注意が必要です。厚生労働省が2024年3月に発出した通知『長期収載品の処方等又は調剤について』(※1)にて、『同じ成分、効能効果で価格の安い後発品を使用できるにもかかわらず、あえて高額な長期収載品(先発品)を選択する患者には、特別負担をしてもらう』という点が明確にされました。しかし、医師の指示で先発品指定がある場合や、供給が不足しているものは対応できないですが」
ーーそういえば、コロナの薬が今、費用が高いと話題です。1錠2000円と言ってる人もいましたが……後発品ができる可能性はありますか?
「コロナの薬は今先発品のみなので価格が高くなっています。コロナが継続的に続き、患者数として一定規模ある場合は、今後ジェネリック医薬品が出る可能性はあるかもしれないですね」
ーーほかにも知っておきたい、ジェネリック医薬品の話題はありますか?
「先ほど、ジェネリック医薬品が合わないから嫌だという人のコメントが出てるとおっしゃっていましたが、AG(オーソライズド・ジェネリック)というものも知っておいて欲しいですね。これは添加物や製造法も先発品と同じジェネリック医薬品で、意外と知られていないと思います。実は採用している薬局さんも多く、知らずに処方されている場合がほとんどだと思います。なので、ジェネリック医薬品をむやみに怖がらず、適切な知識を持って判断してください」
中野さんのコメントからも、薬局では薬剤師の方たちが、できるだけ低価格で症状に合う薬を適切に出せているか、しっかりと確認してくれていることが伺えます。
だから「ジェネリック医薬品に変えてもいいですか」という質問は、ある意味気遣いだと心得たいですね!
※1 )厚生労働省『長期収載品の処方等又は調剤について』
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001235901.pdf
中野昇さん
https://www.youtube.com/shorts/8RghdnoltEM
https://twitter.com/sho_molth