「資産がないと…」Z世代のの焦り、社会人前から4割が対策 貯蓄・投資したいけれども、リアルな初任給の使い道は?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

「社会人になる前から資産形成を開始」しているZ世代は4割以上――そんな調査結果が株式会社GA technologies(東京都港区)が運営するネット不動産投資サービス『RENOSY(リノシー)』による「初任給と投資に関する新社会人の意識調査」で分かりました。その一方で、初任給の使い道に「投資」を選んだ人は社会人1年目、2年目いずれも少数派となったそうです。

調査は、2024年4月に新卒として新社会人となった男女(社会人1年目1054人)、もしくは2023年4月に新卒として就職し、働き始めて1年を迎えた男女(社会人2年目767人)計1821人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。

その結果、資産形成の経験者(現在やっている+やったことはあるが、現在はやっていない)は社会人1年目が41.0%、社会人2年目が55.7%となりました。

さらに「資産形成に関心がある」と答えた層も加えると、社会人1年目は73.3%、社会人2年目は85.7%に上り、Z世代の新社会人の7割以上が社会に出る前から資産形成に関心を持ち、そのうちの4割以上が実際に始めていることが分かりました。

また、社会人1年目が希望する「貯蓄の金額」を調べたところ、「25万1円~50万円」(21.0%)が最多に。一方、社会人2年目が「実際に貯金できた金額」としては、「10万1円~25万円」(16.3%)が最多となった一方、「100万1円~200万円」と回答した人も14.9%みられ、実際に貯蓄へまわす金額が少なかった人と多かった人に分かれる二極化がうかがえます。

他方、社会人1年目が「希望する投資の金額」については、「分からない・答えたくない」(23.6%)が最多となりました。また、社会人2年目に聞いた「実際の投資額」では、「投資はしていない」(29.6%)が最も多くなりました。

次に、「初任給の使い道」ついて、社会人1年目には「どう使いたいか」、社会人2年目には「結局、どう使ったか」として聞いたところ、社会人1年目、2年目いずれも「生活費」(1年目41.7%、2年目44.8%)が最多となりました。

そのほかでは「貯蓄」(1年目21.7%、2年目24.6%)、「プレゼント代(家族など)」(1年目13.9%、2年目14.3%)などが上位に挙がった一方で、「投資」(1年目5.5%、2年目6.0%)は少数派となりました。

なお、社会人2年目に「もしやり直せるならどう使うか」と聞いたところ、13.0%が「投資」と回答しており、実際の使い道と比較すると2倍以上の差がみられました。

最後に、社会人2年目に「初任給をもらった日の自分に一言アドバイスができるなら伝えたいこと」を自由回答で募ったところ、「貯金」「使う」「投資」などの単語の使用頻度が高い傾向が浮かび上がりました。

具体的には、「後回しにせずに、投資など資産形成のことを考えた方が良い」や「貯金や口座と給料の口座を分けておいた方が良い」など、1年間社会人として過ごしたからこそ感じている、お金にまつわる具体的なアドバイスが多く寄せられたそうです。

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【出典】
▽GAテクノロジーズ調べ「初任給と投資に関する新社会人の意識調査」

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