東京都にあるすみだ水族館では、さまざまな種類のクラゲが展示されています。ふわふわと水流に乗って漂う姿を見るだけでも癒されますが、ある日、「キャノンボールジェリー」という青いくらげが押し合っている姿が見られたそうです。すみだ水族館【公式】さん(@Sumida_Aquarium)は、「はっけよ~いのこったのこった」というキャプションを付けて、その様子をXに投稿しました。
「キャノンボール(大砲)」という勇ましい名前の割には可愛い相撲を取っているクラゲに、
「まったく互角で水流の分だけ右が強いの面白いw」
「何だこの可愛い奴らは」
「どっちが勝つかな?」
などたくさんのコメントが寄せられ、「いいね」は9.5万件にもなりました。
すみだ水族館【公式】さんにお話を聞きました。
ーーこれはケンカをしているのですか。
「実は、クラゲには人間の『脳』のような器官がありません。何か感情を持ったり自分で考えたりして泳いでいるのではなく、水流に漂うように動いています」
ーー自分の意思で動いているわけではない?
「キャノンボールを含め、この種類のクラゲは、他の種類のクラゲに比べて『拍動』と呼ばれるぽよんぽよんという動きが強いので、水流に逆らうこともできます」
ーーたまたま押し合ったということ?
「この2匹は、それぞれ違う方向にからだが向いてしまったため、押し合うような動きになったと思われます。難しいことを並べましたが、要するに“たまたま”です(笑)」
最大でも15cmほどしかないというキャノンボールジェリー。小さな大砲の戦い、どちらが勝ったのでしょうか。よく見ると、さりげなく2匹の周りを回って、右側のクラゲを後ろから押しそうなクラゲもいます。ライブで見たい方はすみだ水族館に足を運んでみてください。