「ご自由にお持ち帰り下さい」という張り紙と共に、閉店したメガネ店の前に置かれていたのはなんと視力検査器。こんなもん、いくら無料でもお持ち帰れねえだろ(笑)と思いきや、Xでその情報を見かけた男性が「とてつもなく欲しい」と新幹線に飛び乗って現場に急行し、ホクホク顔で自宅に持ち帰ってしまいました。そんなもん持ち帰ってどうするんですか?男性に話を聞いてみました。
おそらく閉店に伴い不要になった視力検査器が「ご自由にお持ち帰り下さい」状態になっているとの情報が、あるXユーザーによって発信されたのは4月6日18時20分頃。この投稿が広く拡散され、21時40分頃、外食中だった西さん(仮名)の目に留まります。非常口誘導灯やスロット台など、「個人で持っている人が少ないアイテム」を集めるのが好きだという西さん、居ても立っても居られなくなり、慌てて店を飛び出しました。
西さんがいた飲食店は大阪府高槻市内、そして件のメガネ店は兵庫県明石市内にあります。時間も時間なので、西さんは新大阪からメガネ店近くの西明石駅まで新幹線に乗るという暴挙に。「急いで切符を買って22時56分に着きました。ちなみに西明石からの終電(在来線の新快速)は20分後の23時16分。ほんとギリギリでしたね」(西さん)
この視力検査器、高さが大人の身長ほどもあるのだとか。無事にゲットできたのはよかったですけど、部屋に置くにはさすがに大きすぎるのでは?
「いやー、朝起きたら朝日に照らされる視力検査器があって自分でも笑ってしまいましたね。でも後悔はありません。とても満足しています」
帰り際、西さんが西明石駅のホームで視力検査器を写した衝撃的な写真に「かえります。」とシンプルな一言を添えた投稿は1.5万回以上リポストされるなど大反響に。これには経緯を見守っていた人たちも大興奮です。
西さんは「迷うくらいなら行動した方が後悔が少ないと思ってこの子を取りに行きました。皆さんも日々の悩みにはたまには思い切った決断をしてみるのもいいかもしれません」と大変ありがたいコメントを寄せてくれました。
深夜に最寄駅から自宅まで30分、視力検査器を押して帰ったという西さん。これからはインテリア兼、自身の目の健康状態確認用として使うそうです。