コロナ禍をきっかけに一人で行動する“ソロ活”が注目を集めましたが、ソロキャンプもそのひとつ。思い立ったら好きなところに行けるのも大きな醍醐味です。しかし、実際にはキャンパー以外の人がゴミを残して帰るケースが後を絶たないといいます。一体誰が…。
健全なソロキャンプの普及を目指している「ソロキャンプ - 日本単独野営協会®」さんは、
「ソロキャンプはとても自由なレクリエーションです。『自由』は『自分勝手』とは別物で、『自由』の中には果たさなければならない『義務』があります。キャンプ後は、必ず元通りに。焚き火跡の炭、ゴミも持ち帰る事も含めて『自由』です」とツイート。
同協会代表理事の小山仁さんにお話を聞きました。
—画像の場所はキャンプ場ですか。
「いえ、キャンプ場ではなく河川敷です。私はほとんどキャンプ場には行きません。キャンプ可能な河川敷が多いからです」
—キャンパーの人が汚したまま帰るのですか。
「我々が多くの現場を見て保全活動を行ってきた実績で言うと、実際はキャンパーというより“一見さん”のバーベキュー客が汚していく傾向が強いです。我々をはじめ、多くのキャンパーの啓蒙活動により、焚き逃げやゴミのポイ捨てがどれだけ悪いことなのか浸透していて、キャンパーは片づけをして帰る人が多いように思います」
—炭の片づけ方を知らない人もいるのかもしれません。
「炭は自然に還ると勘違いしている人もいますし、焚き逃げを昔からやっていて罪の意識がない人もいます。炭は一般的には火消し壺に入れて持ち帰り、次の時に使うか、燃えるゴミとして出します。徒歩や自転車、バイクなどで来ている人は、火消し壷だと大きくて重いので、アルミホイルの上で水をかけて消火し、冷えたらそのまま包んでビニール袋に入れます。袋ごと地域の燃えるゴミに出せます」
—ゴミ問題が原因で開放するのをやめた河川敷もありますね。
「ゴミ問題はそんなに簡単になくすことはできません。数の力や集団心理を利用した啓蒙活動をしていますが、その他にも全国2万3000人の会員や協力してくれる企業、団体、自治体が力を合わせて様々な活動を行っています」
リプ欄には、
「来た時よりも美しく!をモットーにキャンプを楽しんでいます」
「ひどいことするなぁ。こんなことする奴はキャンパーじゃ無い」
「阿諏訪泰義(焚火会NO2)さんの動画で、阿諏訪さんは、『石を焼き台にすることもやめるべきだ』と話されていました。ご自身もキャンプ後、ゴミ拾いをして焼き跡を元の姿に戻されています」
というリプライが寄せられました。
美しい景観のところに来てバーベキューやキャンプをしたいと思うなら、その景観保全のためにマナーを守らなければなりません。ゴミや炭を放置して帰るのではなく、必ず片づけるようにしましょう。