訪日客で溢れかえる京都 外国人だらけの大行列の先にあったのは?風情と無縁の光景に「なんで京都に来てまで?」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「京都」や「日本」に対する尊重の気持ちを

京都市民が主に利用する公共交通機関が「市営バス」という交通事情や、京都市全体の大きさに対し、市内を訪れる観光客の数は完全にキャパオーバー。今や市内の中心部はテーマパーク状態……というのが多くの京都市民の実感だ。

しかし、シンガポールや香港、東京などの大都市で長年暮らしてきた森山正明さんは、「一部の混雑を見て、京都全体が大変なオーバーツーリズムになっているという報道には違和感を感じます」と、語る。

「ただ、観光客の方々が訪れる場所の集中は見られますし、やはり公共交通機関……電車や地下鉄が少なく、市民の通勤や移動の足である『市バス』が観光客とバッティングしていることは大きな問題だと思います。

京都は多くの神社や寺院がある歴史的な場所であり、静寂と敬意が求められる場所。観光客の方々にはぜひ、声を抑え、周囲を尊重し、指定された場所でのみ写真を撮るようにしてほしいです。特に最近は、『花街』と呼ばれるエリアで舞妓さんや芸妓さんを追いかけるようにして撮影される方がいます。日本人でも尊重できていない方がいるのは残念ですが……特に外国の方には、日本の文化について尊重の気持ちを持って接してもらいたいですね」(森山正明さん)

コロナ禍以前にも増して、2024年の京都市内は観光客の数が激増している。早朝の祇園エリアには観光客の出したゴミが散乱し、地域住民がボランティアで清掃をするなど、市民生活に大きな影響が出始めている。静かで風情ある美しい京都は、今はもう昔の話なのかもしれない。

◼︎森山正明さんが運営する京都時間.jpのInstagram

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