「8年半以上生きてきて
初めて蒸したてあんまんの匂いを嗅いだ犬」
そんなつぶやきとともに、リビングのテレビの前でたたずむ柴犬さんの写真が「X」で注目を集めました。ちょろり、と出た舌がなんとも可愛らしいですね!
写真をポストしたのは「T.Katsumi」(@ChinaObachan517)さん(以下、飼い主さん)のアカウントです。話題になったワンちゃんのお名まえは「さとう こじろう」くんといいます。こじろうくんは8歳になる柴犬さんで、これまでも黒目がちの表情やたたずまいの愛らしさがSNSで人気を集めてきました。また本名とは別に「X」では「ワン氏」の愛称で多くの人から呼ばれています。
「あのおみみの小さい男の子だったんですね 何かと優勝しがち… 尊みをありがとうございます」
過去にSNSで話題になった写真を振り返りつつ、今回もその表情の愛らしさを称える声が上げられるなど、「可愛い」という声が多数寄せられました。
「8年半 がむしゃらに走り続けてきた ぼくに ちょっと それをもらえませんか?」
「テロップいい仕事していますね」
「後ろの字幕がジワる」
あんまんの香りに魅せられるこじろうくんの様子と、背後のテロップが不思議とマッチしていることへのコメントも届いています。
この後はどうなったのでしょうか?飼い主さんに詳しいお話を聞きました。
「これは、にんげんのたべものです」
――お家であんまんを蒸すのは初めてだったのですか。
こじろうがいる時に家であんまんを蒸したのは、初めてです。コンビニで買って来た肉まんやあんまんをこじろうの前で食べたことはあったのですが…、やはり蒸し立ての香りは格別ですね。犬より嗅覚が鈍い私でも、それはわかりました(笑)。
――「(皮は)あげたけど、拒否られました」とリプライでおっしゃっていましたね。
ほわーんと、憧れるような表情でこちらを見上げ続けてくるので、仕方ないなぁ…と生地の部分だけ摘んでこじろうに差し出したのですが、ソレジャナイみたいな顔をされてしまいました。
――意思表明してきたのですね。
たぶん餡(あん)の方に興味があったのでしょうね。餡はあげられないので「これは、にんげんのたべものです」と説明してから私ひとりで食べました。こじろうが無言でぐいぐい迫ってくるのを防ぎながら。
テレビの字幕との「偶然のシンクロ」
――背景に映り込んでいるテレビの字幕が笑いを誘います。
狙っているわけでも、狙ってできることでもないのですが…、うちはこじろうが起きている間ずっとテレビをつけっぱなしにしているので(点けていないと無言でテレビの画面と私の顔を交互に見て違和感を訴えてきます)、割とよくあのような偶然が起きます。家の中ではひとりでクスッと笑うしかないので、投稿を見てくださった方々からリアクションをいただくと、とても嬉しくなります。
「最近布団の上に乗って来るようになりました」
アカウントのタイムラインにはリビングで飼い主さんとのんびり過ごすこじろうくんの姿がよく投稿されています。その様子はいかにも幸福そうで見ているだけで心が和みます。
最近、愛犬と家にいる時は何をしていますか、とたずねると以下のような答えが返ってきました。「今年に入ったくらいから、こじろうが夜も寝室に移動せずリビングのクレートで寝るようになってしまったので、光熱費節約のために私もリビングで寝ているのですが…、最近こじろうが布団の上に乗って来るようになりました。布団越しに私の足の間に挟まって膝辺りに顎を乗せて寝るのが好きらしいです」(飼い主さん)。
さらに「今のところ『入る?』と掛け布団を持ち上げて誘っても布団の中に入って来ることはないのですが、小さな頃から抱っこやハグが苦手だったこじろうが自分から寄って来て一緒に寝るようになっただけで、もうびっくりですし、とても感慨深いです。気まぐれな子なので、これからも続くのかどうかはわかりませんが…。(笑)」と話す飼い主さん。これからも寄り添って、仲良く暮らす毎日を見せてくださいね。