米国発祥のブルーボトルコーヒーの味を楽しめる移動式カフェ「ブルーボトルコーヒートラック」が3月下旬、京都市東山区の建仁寺塔頭・西来院にお目見えした。
6月2日までの期間限定営業で、宇治茶販売の老舗「祇園辻利」(京都市東山区)とコラボした限定メニューの抹茶ラテを提供する。
ブルーボトルコーヒーは2002年に米国のカリフォルニア州・オークランドで創業した。高品質のコーヒー豆を自社で焙煎し、注文を受けてからドリップする「サードウェーブ」コーヒーの代表格で、2015年に日本に進出し、ブームを巻き起こした。
現在国内に25店舗を構え、京都市内では南禅寺近くの「京都カフェ」(京都市左京区)など4店舗が営業している。
京都最古の禅寺である建仁寺は、日本で茶の栽培や喫茶の方法を広めた栄西が建立したことで知られる。ブルーボトルコーヒー創業者のジェームス・フリーマンが日本の喫茶文化を愛好していることもあり、期間限定での出店が決定。ブランドロゴ入りのクラシックな車体にエスプレッソマシーンを搭載した「ブルーボトルコーヒートラック」を塔頭の西来院に運び込んだ。
抹茶ラテに使用している抹茶は、祇園辻利が扱う建仁寺御用達の「十徳」。ミルクやオーガニックシュガーの量を調節し、抹茶本来の甘みやうまみを引き立てる味に仕上げたという。
ブルーボトルコーヒートラック限定の「アウトドアブレンド」の豆を使用したコーヒーやラテも提供する。中京区のあんこ屋「都松庵」とコラボしたようかんも販売する。
オープン前日の22日に内覧会が開かれ、関係者はドリンクを片手に西来院の美しい庭を眺めながら、くつろぎのひとときを過ごしていた。
ブルーボトルコーヒージャパン(東京都)の広報担当者は「地元の方や参拝の方が一息つける場所になれば。庭を眺めながら、他では味わえない体験をしていただけたら」とアピールしていた。
春季の営業は6月2日でいったん終了するが、9月ごろから再び期間限定で営業する予定。