公園のドッグランを、他のワンコも元気よく楽しそうに駆け回るメスのゴールデン・レトリバーのぼっち。
その走りに周りのワンコも「どうしてそんなに?」「疲れない?」とやや引き気味ですが、こんなに自由で元気なぼっちも、かつては繁殖場でブリーダー犬として心身ともに酷使された過去がありました。
このぼっちを保護しお世話している東京・足立の保護犬猫カフェPETSでは、かつての過酷な経験を忘れるかのように、元気に走り回るぼっちの姿を、目を細めて見ていました。しかし、他のワンコの世話のため目を離した隙に、ぼっちの姿を見失ってしまいました。
疲れ果てたぼっちが向かった先は…
ドッグランには囲いがあるため、外に出てしまう恐れはありません。ぼっちはドッグランの端にある水飲み場にいたことがわかりました。
水を飲んだ後も肩で息をするようにゼーゼーし、そのまま座り込み、寝てしまったのです。
「え? ここダメなんですか」
水飲み場なので、地面はぬかるんでおり、ぼっちの体もドロドロ。スタッフが「ダメダメ、そこは」と起こすと「え?ここダメなんですか」とハッとした様子を浮かべます。
しかし、ときすでに遅し。ぼっちの顔や体は泥だらけです。
当初こそ全く気にしない様子のぼっちでしたが、「どうしてそこで寝るかな」と困惑するスタッフの反応に、「私、なんかやらかしちゃったみたいですね」と申し訳なさそうな表情を浮かべていました。
あれだけ元気に走り回っていたのに、帰り道はションボリ。汚れ切った体でトボトボと帰ることになりました。
ずっとオチャメのままでいてね!
こんなオチャメで素直なぼっち。この後もしばらくPETSで他のワンコたちと仲良く過ごし、新しい家族との出会いを待っていました。すると「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れ、見事幸せな第二の犬生を歩むことになりました。
水飲み場に向かった際は要注意ですが、それ以外はいたって明るく健康体、穏やかな性格のお利口さんのぼっち。スタッフは「明るい性格のまま、いつまでもオチャメで、元気で楽しい生活をおくってね」と、第二の犬生へと送り出してあげました。
保護犬猫カフェPETS
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