自身のキャリア形成に悩んだときには、キャリア相談を利用するのも手段の一つです。キャリア相談とはキャリアアドバイザーとの対話を通じ、仕事に関する悩みを解決に導くサービスです。
キャリア相談を利用すると自己理解を深められ、キャリアビジョンが見えやすくなるメリットがあります。この記事では、キャリア相談を利用するメリットや代表的な相談先などを紹介します。
キャリア相談とは?
キャリア相談とは、キャリアに関する方向性や選択肢を見つけるためのカウンセリングです。「キャリアカウンセリング」や「キャリアコンサルティング」と呼ばれることもあります。
利用者は、キャリアに関する専門家であるキャリアアドバイザーに仕事やキャリアに関する悩みを相談することが可能です。
近年は働き方に対する価値観の多様化により、キャリアを自分で選べる時代になりました。このような背景も相まって、キャリア相談へのニーズが高まっていると言えるでしょう。
【相談できる内容】
相談できる内容は次のとおりです。自分のキャリアに関する悩みや不安などを相談できます。
・今の仕事を続けるべきか転職するべきか悩んでいる
・将来的に独立を考えている
・キャリアアップしたい
・仕事とプライベートを両立させたい
・今の職場で人間関係に悩んでいる
・自分の市場価値を知りたい
・出産や子育て期間のブランクが気になる
・自分に向いている仕事を知りたい など
キャリア相談でカウンセリングを受けるメリット
キャリア相談は、キャリアに関する不安や悩みを解消するだけでなく、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。
【自己理解を深められる】
キャリア相談では、キャリアアドバイザーに話を聞いてもらい、客観的な視点でアドバイスを受けられます。キャリアアドバイザーは上司ではないため、主観が入ることはありません。
第三者によるアドバイスだからこそ、これまで自分では気づかなかった強みや課題を発見できる可能性があります。自分では弱みだと考えていたことが強みだと気づけるかもしれません。
自己理解が進めば、目指すキャリアの実現に向けて何をすべきか見えやすくなるでしょう。
【キャリアに対する不安を解消できる】
キャリアアドバイザーには、自身が抱えているキャリアに関する悩みを相談できます。将来のキャリアについて漠然とした不安を抱えている場合でも、対応してもらえます。
ときには、職場の上司や友人には相談しにくいこともあるかもしれません。誰かに相談しても、納得できるアドバイスがもらえず、モヤモヤした気持ちを抱えたままになることもあるでしょう。
キャリア相談では、必要に応じて利用者に適切なアドバイスを提供してもらえます。第三者に自分の悩みを聞いてもらい、適切なアドバイスを受けることで、これまで抱えていた不安を解消できる可能性があります。
【キャリアビジョンが見えやすくなる】
自身のキャリアビジョンを考えるときは、キャリア相談が役立ちます。キャリアビジョンとは、将来自分がなりたい理想像や願望のことです。
キャリアアドバイザーにキャリアに関する不安や悩みを相談することで、キャリアの棚卸しや価値観の整理ができ、自身が目指す方向性が明確になるでしょう。
その方向性に沿ったキャリアプランを立てることで、自身のキャリアビジョンが見えやすくなります。
【転職に向けた準備ができる】
転職すべきか迷っている場合は、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。キャリア相談を通じて自身の市場価値を正しく認識でき、転職が適切かどうかを判断しやすくなります。
また、相談先によっては、履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削をサポートしてくれるところもあります。
転職を検討している場合は、転職に向けたサポートが手厚い相談先を選ぶとよいでしょう。
【無料・有料】知っておきたいキャリア相談先
キャリア相談先としては、公的機関や民間企業などがあげられます。ここからは代表的な相談先を紹介するので、利用する際に役立ててください。
【(無料)公的機関】
キャリア相談は、次の公的機関で受けられます。
・ハローワーク
・就労支援センター
・ジョブカフェ
・東京しごとセンター など
上記のような公的機関でのキャリア相談は、基本的に無料です。
ただし、キャリアアドバイザーが資格を保有していなかったり、相談やアドバイスを受けられる範囲が限られていたりする可能性があります。
公的機関でキャリア相談する際には、キャリアアドバイザーの資格の有無や相談範囲などを確認するようにしましょう。
【(無料)自社のキャリア相談窓口】
一部の企業では、福利厚生としてキャリア相談窓口を設置しています。この窓口は従業員全員が無料で利用可能であり、匿名での相談や上司に知られずに利用可能です。通常、人事評価とは別に対応してもらえるため、自身の評価を気にする必要はありません。
また、自社に相談窓口がない場合でも、提携先の窓口で相談できるケースもあります。自社の相談窓口を利用したい場合は、勤務先に問い合わせてみるとよいでしょう。
【(無料)転職エージェント】
転職を検討している場合は、転職エージェントでのキャリア相談も選択肢の一つです。
転職エージェントとは、仕事を探している求職者と人材を採用したい企業のマッチングをサポートするサービスです。キャリアアドバイザーが在籍しており、キャリアに関するさまざまな悩みや不安を相談できます。キャリア相談を通じて転職の意思が固まれば、求人紹介や応募書類の添削など転職のサポートを受けられます。
転職エージェントは、人材を紹介した企業から成功報酬が支払われることで利益を得ています。利用者には無料でサービスを提供しているため、料金の支払いは不要です。
【(有料)キャリア相談専門の民間企業や団体】
民間企業や各種団体が提供するキャリア相談には、有料な場合があります。そこでは、転職だけでなくキャリア全般に関わる幅広いサポートが受けられます。
提供されているおもなサービスは、次のとおりです。
・キャリアビジョンの立て方
・自己分析のサポート
・スキルアップに向けたトレーニング
・あらゆる職種・業界の情報提供 など
一方、転職エージェントが提供する無料のキャリア相談は、おもに企業と求職者のマッチングを目的としており、求職者に対して求人情報の紹介や応募書類の添削など、転職活動全般のサポートを提供しています。
両者ともに、キャリアアドバイザーの質は担保されており、相談者の目標やニーズに応じたアドバイスを受けられます。
そのため相談先を選ぶ際には、自身のキャリアの状況や目指すゴールを考慮することが重要だと言えるでしょう。
キャリア相談の基本的な利用手順
キャリア相談の利用を検討している場合は、利用手順を確認しておくと安心です。ここからはキャリア相談の基本的な利用手順を紹介します。
【STEP1:相談先を探す・申し込み】
まずは、キャリア相談先を探しましょう。相談先は、公的機関や自社のキャリア相談窓口などさまざまです。
それぞれサービス内容や料金の有無が異なるため、自身に適した相談先を選ぶことが大切です。たとえば、女性向けの相談を希望する場合は公的機関の女性向け相談窓口、転職を検討している場合は転職エージェントなどがあげられます。
キャリア相談は、基本的にどの場所でも申し込みが必要です。相談先の申し込み方法に従い、希望する日時や時間でキャリア相談を申し込みましょう。相談先によっては対面のほか、オンラインでの相談に対応しているところもあります。
【STEP2:カウンセリングを受ける】
申し込みした日時を迎えたら、相談先でカウンセリングを受けましょう。対面の場合、相談時間の目安は1時間程度です。キャリア相談は一度きりではなく、複数回実施するのが一般的です。
相談回数は個人によって異なり、数回で解決するケースもあれば、半年程度かけてじっくりとキャリアを考える人もいます。キャリア相談を受ける際には回数を過度に気にすることなく、自身が納得できるまで続けましょう。
【STEP3:実践して振り返る】
キャリア相談を受けた後は、感じたことや取り組むべきことを明確にし、実際に行動に移しましょう。日々の進捗を振り返ることで、自身のキャリア目標に向けて前進することができます。
新たな不安や悩みが生じたら、再度キャリアアドバイザーに相談してアドバイスをもらうようにします。キャリア相談は、何回受ければ十分だという基準はなく、必要なときに受けるのがおすすめです。
効果的にキャリア相談を利用するポイント
ここからは効果的にキャリア相談を利用するポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【事前に履歴書と職務経歴書を準備しておく】
キャリアアドバイザーが状況を把握しやすいように、自分のキャリアに関する資料を持っていくとよいでしょう。
相談先によっては、履歴書や職務経歴書の準備を求められることがあります。求められなくても、相談を受ける際には履歴書や職務経歴書を持参しましょう。
また、申し込みをする際に書類やアンケートへの記入を求められることがあります。キャリア相談を有効に受けるために、書類やアンケートにはしっかりと記入して準備しておくことが大切です。
【本音で話す】
キャリア相談では、嘘をつかず本音で話すことが大切です。相談者が本音を語らない場合、キャリアアドバイザーは適切なアドバイスを提供できません。相談内容は上司や自社には伝わらないため、偽らずに悩みをそのまま打ち明けましょう。
また、万が一虚偽の情報を伝えた場合、キャリア相談を繰り返すなかで信用が失われていく可能性が高くなります。信頼関係を構築するためにも正直な情報を提供しましょう。
【担当者と相性が合わない場合は変更を申し出る】
キャリア相談は人と人とのコミュニケーションなので、キャリアアドバイザーと相談者の相性が合わないことがあるかもしれません。話が合わない、理解してもらえないと感じた場合は、遠慮せずにキャリアアドバイザーの変更を申し出ましょう。
相性が合わないキャリアアドバイザーとキャリア相談を続けても、適切なアドバイスはもらえません。キャリアアドバイザーの変更が難しい場合は、ほかの相談先の利用を検討しましょう。
20代の転職に関するキャリア相談ならRe就活エージェントがおすすめ
最後に、第二新卒や若手社会人のキャリア相談におすすめのRe就活エージェントを紹介します。
【市場価値を高める面談を実施】
Re就活エージェントには、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが在籍しています。求職者の経歴や転職で実現したいことなどについて、マンツーマンで時間をかけて話を聞いてくれます。
自分の強みを見つけて企業にアピールする方法をともに探るため、転職が初めてで経験が浅い20代の求職者も安心です。ヒアリングの内容をもとに、転職市場での市場価値や求職者が気づいていない強みを明確にすることも可能です。
【求職者にマッチした求人を紹介】
応募先の選択肢を増やしたい場合は、保有する求人数が多い転職エージェントの活用がおすすめです。Re就活エージェントでは転職サイトに未掲載の求人を含め、求職者にマッチした求人を紹介しています。
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【選考通過率を高める徹底サポート】
Re就活エージェントでは求職者の選考通過率を高めるために、履歴書や職務経歴書の添削や面接練習などのサポートを行っています。求職者が納得できるまで徹底サポートするので、転職が初めてで不安な人でも安心です。
面接の日程調整や年収交渉も代行しているため、求職者は転職活動に専念できます。転職を含めたキャリア相談を検討している場合は、ぜひRe就活エージェントを利用してみましょう。
キャリア相談を利用して不安や悩みを解消しよう
仕事に対する価値観が多様化するなか、20代で将来のキャリアに悩む人も増えています。自分のキャリアプランを実現するためには、現状を把握し、これからすべきことを進めていくことが大切です。
キャリア相談ではキャリアに関するさまざまな相談ができるため、自分が抱える不安や悩みを解消できる可能性があります。キャリア相談を通じて、新たな自分を発見できるかもしれません。
相談先は複数あるため、サービス内容や料金の有無を確認し、自分に適したところを選ぶ必要があります。まずは、気軽にキャリア相談を利用してみてはいかがでしょうか。