「悲しいときー!
ボックスティッシュの最初の1枚目取るの苦手すぎるときー!」
花粉が飛びまくる春。スギの次はヒノキが襲いかかる恐ろしい日々が始まっています。そんな最中、必需品のボックスティッシュについてのX(旧Twitter)への投稿が注目されました。
投稿主は、『いつここ』の愛称で知られる、お笑いコンビ『いつもここから』の山田一成(いつもここから)(@itsukokoyamada)さん。この嘆きには、多くの人が反応。地味ながら「あるある!」と思った人たちの声がたくさん集まりました。
「ボックスティッシュの最初の1枚目取るの苦手すぎる」
「これ、ものすごーく分かります」
「毎回これ」
「分かりみがすぎます!最初はいつも4〜5枚ついてくる」
「99%ちぎれるよね、メーカーの罠?!」
「ボックスティッシュの1枚目は、諦めの境地へ至るための試練なのです……」
「ボーナスティッシュ!!と思って塊豪快に使ってます」
投稿には「あるあるですね」と、次々とコメントが集まりました。
こんなにも人々を悩ませている「ボックスティッシュの1枚目の取り方」について、ボックスティッシュを製造する王子ネピアの方に詳細を聞いてみました。
最初の1枚はゆっくり……がポイント!
ーー最初のティッシュが取り出しにくい!というコメントは、メーカーにも寄せられますか?
「ごくまれにですが、取り出しにくさを感じられる方のお問い合わせを頂戴することもございます。そのようなお声に対応して、改善もされているんですよ」
ーー確かに、昔に比べて最近は失敗しないことも増えたような……!
「実は弊社ではより取り出しやすくするために、設計の改善を行っています。例えば、まずティシュの先端(つまむ部分)が、取り出し口に付いているフィルムの合わせ目の中心に来るようにし、1枚目をつかみやすいようにしています。
また、ティシュの取り出し口の幅が狭いと、取り出し口の端とティシュが引っかかり、取り出しにくくなるため、それぞれのティシュに合わせた最適な大きさで設計しています」
ーーなるほど、この小さなボックスにも、たくさんの工夫が施されているんですね!今回の投稿には「使う前に側面を数回叩くといいですよ」「上からぐーっと押し込んで、それから取ると取れやすいですよ」などのコメントも寄せられてましたが、うまく取り出すコツはありますか?
「紙の特性上、ティシュの最初の1枚目や、開封してすぐの状態(たくさんある組数が入っている場合)の時は、どうしてもティシュ同士が合わさって出ることがありますので、最初の1枚はゆっくり引き出すことがコツです」
ーーちなみに、たくさん使ってティッシュの枚数が減ると、また取り出しにくい状況になることが。この場合は、どうしたらいいんでしょうか?
「ティシュが減った状態で想定される取り出しにくさは、紙が底に落ちてしまっている場合が考えられます。その点を改善するために、弊社では箱の底面に底上げ機能があります。点線の切れ目があるのでそれを押し上げていただくとティシュが落ちにくく、取り出しやすくなります」
考えた人は天才か!?最新タイプはかなり取り出しやすい!
ーーティッシュのボックスも進化してるんですね
「そうなんです。弊社のボックスティシュは、取り出しやすさはもちろんのこと、環境配慮を意識して商品開発を行っております。本来、取り出し口に付いているビニール製のフィルムは、ティッシュの滑りを良くして取り出しやすくするものですが、お客様から『フィルムを使用せずにそのまま古紙リサイクルできるようにしてほしい』、『無駄な素材を使わない商品を考えてほしい』といったお声をいただき、取り出し口のフィルムをなくした『ネピア ネピネピ ティシュ5コパック 400枚(200組)』を発売しております。
この商品には、『押すだけカンタン取り出し口』を採用しているんです。使い始めは、取り出し口部分を押すだけで簡単に開く設計なので、ぜひ試してみてください。使用後の箱は、そのまま古紙としてリサイクルできます。
取り出し口にビニール製フィルムを使わないことは、とても小さなことのようですが、これをなくすことでボックスティシュ5コパックに使用されるプラスチックは約25%も削減することができるんです」
確かに、失敗しがちなボックスティッシュの取り出しですが、企業努力で進化し、さらには環境に配慮する取り組みもたくさんでてきているようです。
肌にも環境にも優しいティッシュは、取り出しも優しくつまんでくださいね!
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