多頭飼育崩壊で保護された猫を家族に 甘えん坊だが抱っこは拒否→同じお布団で眠れるように

渡辺 陽 渡辺 陽

多頭飼育崩壊のため保健センターに収容

はちくん(生後9ヶ月・オス)は、千葉県の「柏市動物愛護ふれあいセンター」に収容されていた。保護された理由は「多頭飼育崩壊」だった。

里親になったのは、千葉県在住のももこさん。
「保護当時は5兄弟で、猫風邪をひいていて目が癒着し、その目を引っ搔いてしまったようで出血していました。身体が小さい子は亡くなってしまったそうです。生き残った子は登録ボランティアさんが引き出して入院させたと聞いています」

甘えん坊だが、抱っこは拒否!

はちくんは、譲渡会に参加したが、なかなかご縁がなかった。
「エイズでも可愛いはちくん。ぜひ我が家にと思い預かり希望を出しました。エイズだと里親さんが決まりにくいということもありましたが、なんと言ってもハチワレが可愛い!これが我が家で預かった理由でした」

ふれあいセンターからの帰り道、かかりつけの病院を受診。検査してもらうと、胃に潰瘍ができていた。

「おそらく鎮痛剤を飲み込んで潰瘍ができたのだろうとおっしゃっていました。多頭飼育崩壊で室内が荒れていたのでしょうね。我が家でも薬は扉の中にしまよう徹底しました。歯肉炎にもなっていたので、現在も経過観察中です。まだ子猫なのに…」

ももこさんは、はちくんの里親を募集しようと思っていたが、食べ物への執着があまりにも強いので、自分で飼うことを考えている。

「人が食事をしていると、必ずテーブルに上って食べようとします。トイレ掃除をしてビニール袋に汚れた砂を入れておくと、食べ物と勘違いしてビニール袋を破ります。ゴミ袋・鞄の中・コップに顔を突っ込んで飲もうとします。今は、人間との隔離部屋を作ってそこでご飯を食べています。キッチンの扉を閉めて、中に入れないようにするなど工夫が必要です」

性格はとても人懐っこくて、いつもももこさんのそばにいたがる。ただ、抱っこは嫌という天邪鬼だ。

「甘え方を知らないのかもしれません。少しずつ一緒のお布団で寝られるようになってきたので、今後が楽しみです」

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