簡単に相続税対策をしたいのであれば贈与平準払い保険がおすすめ!
――相続対策と聞くと、大変そうなイメージがありますが、簡単にできる相続税対策ってあるんですか?
相続税を少なくするためには様々な方法がありますが、特に贈与という方法がおすすめです。
――贈与ってそもそもなんですか?
贈与とは、お金や土地などの資産を他者にあげることです。贈与を行うと資産を減らせるため、大きな効果を期待できます。具体的には奥様やお子様に資産を移すことによって、相続税を減らすことができるのです。
――なるほど、確かに良い方法のように思えますが、特に子どもはお金を使ってしまわないか心配です。
そうですね。そのように考える親御さんは非常に多いです。もしお子様の浪費が気になるのであれば、「平準払い保険」を絡めた贈与を行いましょう。
平準払い保険を絡めた贈与とは
――なかなか難しい言葉ですね。平準払い保険を絡めた贈与とはなんですか?
平準払い保険を絡めた贈与とは、その名の通り贈与に平準払い保険を絡めた相続税の節税方法です。やり方は非常に簡単で、お金を受け取る人が平準払いの終身保険に加入をします。
平準払いの終身保険とは保険料を分割して、一生涯、または一定の期間に一定の金額の保険料を支払うことで、被保険者が亡くなった場合に死亡保険金を一括または年金で受け取る保険商品です。保障は契約を解約されない限り一生涯続きます。また貯蓄性も兼ね備えているため解約返戻金を原資に資産を遺すことも可能です。
平準払い保険を絡めた贈与の契約形態は、以下のとおりです。
・契約者…お金を受け取った人
・被保険者…お金を渡す人
・死亡保険金受取人…お金を受け取った人
このような契約形態にすることによって、お金を受け取った人は保険料にお金を回さなければいけないため、無駄遣いできなくなります。
また被保険者であるお金を渡した人に万一の事態が起こった場合、保険金としてお金を受け取った人にお金が入りますので、そのお金を相続税の支払いに充てることができます。
このように贈与の効果を最大限に生かせるのがこの平準払い保険を絡めた贈与になるのです。
相続税の節税の方法にはいくつもありますが、相続税を絡めた平準払い保険は非常に簡単に行えるので、富裕層の間では特に人気のある節税方法になります。
◆鳥居佳織(とりい・かおり)/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて8年間勤務。保険コンサルティングでは個人、法人、問わず生命保険や損害保険を幅広く販売。金融ジャンルの専業ライターとして活動中。金融全般に関するさまざまな相談に応じてきた経験があり、実体験ベースでの執筆が得意。主に保険、年金、資産運用など幅広く執筆している。