ディズニーの人気キャラクター「ダッフィー」の新商品が1月15日、東京ディズニーシーで発売された。SNSでは一部の人が押し合いながら商品を確保し、キャスト(スタッフ)が大声で注意するなど混乱を極める売り場の動画が相次いで投稿され、話題になっている。
同日発売されたのは「ダッフィー&フレンズのハートフェルト・ストロベリーギフト」で、チャームやトートバッグなどの商品があり、園内3店舗で販売された。拡散されている動画では「押さないでください!」というキャストの注意もむなしく利用客が売り場に群がり、押し合いながら買い物かごがいっぱいになるまで商品を放り込んでいる様子が見てとれる。
Xでは、売り場に居合わせた人らの「大勢の中国人グループがいて大量に購入していた」という趣旨の投稿が相次いだ。現場に居合わせ、動画撮影していた女性に話を聞いた。
女性によると、こうした人たちは、キャストが台車から商品を陳列し終えるやいなや棚に押し寄せたといい「かなりの勢いで商品を鷲掴みにして持って行った。キャストさんも大声で注意喚起はしていたけれど聞く耳も持たず…というかそもそも日本語が通じていない様子で『欲のままにごっそりと商品を持っていった』という印象」と話す。キャストが棚に補充しようと商品を運んでいるカゴにも手を伸ばし「キャストさんが棚にたどり着く時にはすでに手元がほぼ空っぽ、という光景も何度か見た」という。
言葉からしてほとんどが日本人ではない様子で「とても近づける状況ではなかった。周囲からは怖いという声もあがっていた」と話す。「ベビーカーや車椅子の方などもおり、事故になりかねないと思った。ここ1年くらいはパークによく足を運んでいたがこんな状況に遭遇するのは初めて。残念で仕方ない」とする。
同商品の購入については、あらかじめ個数制限が設けられていた。事前に発行が必要な「スタンバイパス」1枚につき3個までという制限(同日時点)があったもののスタンバイパス自体の取得に回数制限がなく、女性は「パスの取得さえできれば何度も購入ができる状態だった」と証言する。
そのため動画で映っているように、ひとまず手が届く範囲で大量に確保→売り場の隅に移動してから吟味し購入できる点数まで絞る→不要な商品はそのあたりに放置する、という動きをする人が大勢いたという。一方で、純粋にルールを知らずにレジを通ろうとし、超過した個数分を購入できないという様子の外国人も見かけたという。
女性は「ここまで中国系の方が多いと言語も通じないことがあると思う。様々な言語での案内表示をする必要があると感じた」と話す。また、購入制限を1枚のチケットにつき1度のみにする、オンライン限定にするといった対策も一つの手ではないかとし「誰もが安心安全で楽しめる空間にしてほしい」と注文した。
Xでは「転売対策に本腰を入れてほしい」「最近は怖くて発売日に近づけない」といった声が上がった。