「この突っ張り棒がなければ棚の下敷きになっていた」祖父の進言で設置した棒が命守る…投稿が話題【能登半島地震】

小森 有喜 小森 有喜

最大震度7を観測した能登半島地震で、富山県で被災した女性のX投稿に7万いいねを超える反響が集まっています。棚の突っ張り棒が折れながらも棚の転倒を防ぎ、下敷きになることを免れました。棒は昨年亡くなった祖父の進言で設置したものだといい「本当に感謝しかありません」と女性。投稿を見た人からは「地震対策の大切さを改めて感じた」といった声が上がっています。

投稿した22歳女性に話を聞きました。たくさんあるコレクション類を収納するため、自室の壁面だけでなく中央にも高さ180センチほどの棚を置いているそうです。発災時は部屋中央の棚の横におり、震度5強の激しい揺れに「パニックになった」と振り返ります。揺れている最中、身動きを取ることもできませんでした。棚のものは全て落ち、部屋はむちゃくちゃになりました。

揺れがおさまってから棚の上を見ると、突っ張り棒が折れながらも何とか持ち堪えて棚の転倒を防いでいたことに気づき、驚いたそうです。女性は「パニックで棚から遠ざかるという発想すらなかった。突っ張り棒がなければ、下敷きになっていた可能性もあったと思う」と話します。

棚を置いた当初、突っ張り棒を取り付けるつもりはなかったといいます。しかし祖父から「部屋の真ん中に身長より大きい棚があるのは危ない」「地震も心配だし、地震が起きなくても寄りかかって倒れるかも」と説得され、一緒に買いに行きました。祖父は昨年1月に亡くなってしまったそうですが「地震から守ってくれたのではないか」と家族で話しているそうです。

投稿には「おじいちゃんに感謝…」「突っ張り棒ってやっぱり効果あるんだ」「うちも取り付けよう」「対策の大切さを感じた」といった声が寄せられています。女性は「棒が折れるくらい揺れたということを伝えたくて投稿したのですが、結果的に地震への備えについて考えてもらうきっかけになってよかったと思います」と話しています。

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