目ヤニと鼻水だらけ…玄関近くで鳴いていた子猫  新しいおうちで、すぐに「我がもの顔」で「猫ファースト」な家庭に

渡辺 陽 渡辺 陽

神奈川県に住むTさんのもとに「スジサビちゃん」がやってきたのは、2024年の2月。その物語は、保護活動をしているKさんとスジサビちゃんの出会いから始まりました。

出会いの朝

2023年8月31日の朝、愛知県在住のIさんの家の玄関から小さな声が聞こえてきました。Iさんが見に行くと、玄関には目ヤニと鼻水でひどい状態の2匹の子猫が身を寄せ合っていたそうです。2匹とも目が開かず、大きな声も出せない状態で、彼らは母猫を呼ぶ体力すら残っていないようでした。この時、Iさんは子猫の世話をあまりしたことがなく、ボランティアのKさんに助けを求めました。スジサビちゃんはKさんに引き取られ、そこで大切に世話されることになりました。

心温まる決断

2023年2月、Tさんは19年間共に過ごした愛猫を失い、次に猫を迎える気持ちにはなれずにいました。しかし、SNSでサスケちゃんの存在を知り、その魅力にすぐに心を奪われました。個性的で美しい柄のスジサビちゃんを見て一目惚れしたのです。その上、サスケちゃん家の猫であったことも大きな決め手となり、Tさんはスジサビちゃんを迎える決心をしました。

スジサビちゃんを迎えた日、Tさんは御殿場まで車で向かいました。スジサビちゃんはキャリーの中でおとなしく寝ており、帰り道の小一時間でもうリラックスしていたそうです。家に到着すると、スジサビちゃんはたちまち新しい家を探検し始め、組み立て途中のキャットタワーを早く完成させるようにと催促。まるで自分の家のように振る舞い、Tさんとその家族を驚かせました。

スジサビちゃんという名前は、鼻にあるスジ模様が由来です。保護名がそのまま愛称となり、今では「ぽよちゃん」と呼ばれています。4.5kgの貫禄を持ちつつも、ぽっちゃりとした可愛らしさで家族に愛されています。

スジサビちゃんは温和でおっとりとした性格ですが、イタズラ好きな一面も持っています。特に食いしん坊で、先住犬のご飯を盗み食いするほどの食欲旺盛。キャットタワーのボウルで溶けるように寝る姿が大好きで、何時間もそのままでいます。また、甘えん坊で、人の側で寝ることも好きです。

スジサビちゃんを迎えたことで、Tさんの暮らしは「猫ファースト」に変わり、家が明るくなりました。スジサビちゃんの存在は家族全員に笑顔をもたらし、欠かせない大事な家族の一員。彼女の愛らしい姿と温かな性格は、毎日の暮らしに欠かせない幸せを提供してくれています。

スジサビちゃんは、Tさんの家族にとってかけがえのない宝物となっているそうです。

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