ダイソー商品、老舗玩具メーカー「無限うんち製造機」に酷似 雪や泥をうんち型に 両社の見解は

黒川 裕生 黒川 裕生

2023年末にSNSで注目を集めたダイソーのユニークなアイテム、その名も「雪遊びできる泥団子メーカー(うんち)」。文字通り、雪や泥をうんちの形に固めて遊ぶことができる玩具である。これを見て、筆者は強い既視感に襲われた。なぜならちょうど1年前、ある老舗玩具メーカーがほぼ同じ形で同じ用途の製品「無限うんち製造機」で話題になり、取材して記事(※)を書いたことがあるからだ。まさか、こんなもの(すみません)が別の場所でまた生まれてしまうとは…、なんたる巡り合わせか。両社に話を聞いた。

(※)創業120年の老舗玩具メーカー、乱心!?

“先発”の無限うんち製造機は、1902年創業の池田工業社(本社・奈良県宇陀市)が2022年10月に発売。砂遊び用の型抜きを応用したもので、担当者は当時、「アヒルやハートの型があるなら、うんちがあってもいいはずだと考えました」と企画意図を説明していた。

一方、ダイソーの雪遊びできる泥団子メーカー(うんち)は2023年11月発売。担当者によると売れ行きは好調で、筆者が1月上旬に複数の実店舗を回ったところ、いずれも品切れになっていた。池田工業社が1年前に用途も形状もほぼ同じアイテムを出していることについて見解を聞いてみると、「他社製造の商品についてのコメントは差し控えさせていただきたくお願いいたします」との回答だった。

池田工業社側はどう受け止めているのだろう。

担当者は「怒っているとか、そういうことは特にないですよ」と静観の構え。ただ、社内ではさすがに少し話題になったようで、ダイソーの商品を購入して自社の「製造機」と使い心地の違いなどを確かめてみる社員もいたという。

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