全く同じポーズをとってしまうさくら猫兄弟 保護主の愛情を受けすくすく 2匹一緒に飼ってくれる人いないかニャ

松田 義人 松田 義人

地域で暮らす野良猫を安全に捕獲し、適切な避妊去勢といった不妊手術などを実施し、元いた場所に返す活動を「TNR」と呼びます。語源はそのまま「Trap(捕獲)」「Neuter(不妊)」「Return(戻す)」の頭文字をとったもので、外で暮らす猫たちと人間社会との共生を目指すものです。

「TNR済」の目印として、耳の一部をカットすることがあります。カットした耳の形が桜の花びらに似ていることから、TNRを実施した猫を「さくら耳」「さくら猫」と呼ぶこともあります。

2023年、TNR済みだった2匹の猫が関西エリアのある地域で暮らしていました。地域の一部に極度に猫を嫌う人がおり、「危害を受けるかもしれない」と心ある人が保護を決心。自力で2匹を迎え入れ、献身的な世話を続けました。

そっくりポーズの反面、性格は違う2匹

2匹はウイくん、ブブくんで、推定年齢2〜3歳ほどのオス。兄弟とみられます。なぜかともに同じポーズをとることが多く、被毛の柄の違いがなければ、どっちがどっちだったかわからなくなりそうです。

ただし、ウイくん、ブブくんは性格に大きく違います。ウイくんはやや人見知りである一方、馴れてしまえば問題なし。遊ぶのが大好きで、オモチャ相手に本気で格闘し続ける元気いっぱいのヤンチャ猫です。ブブくんはウイくんに比べると、人見知り度強めで寂しがりや。マイペースでもある一方、甘えん坊・食いしん坊の猫で、ちゅ~るを与えると「俺が食べ終わるまで袋を持ってろよ」と袋をガッチリホールドさせる一面も。

馴れてしまえば、心を開いてくれるはず

ウイくん、ブブくんを保護し世話を続けている保護主さんは、関西圏を中心に野良猫・保護猫のあらゆるサポートを行う会社「ねこから目線。」に連絡。2匹の里親募集の手伝いをしてほしいと依頼しました。

それを受け「ねこから目線。」では、ウイくん、ブブくんを幸せへと繋いでくれる里親さんとのマッチングを広く告知しています。

「できればウイくん、ブブくん2匹一緒に迎え入れてくれる人が望ましい」としながらも、場合によっては1匹ずつの譲渡も考えているそうです。2匹ともTNR済みの元さくら猫なので、去勢手術を実施する必要はありません。もともとは野良猫出身ですが、保護主さんの献身的な世話の甲斐もあって、最初はシャイでも馴れてしまえばウイくん、ブブくんともに本来の性格を出してくれると思います。

ふとした瞬間、いつも同じポーズを取ってしまう、こんなにかわいいウイくん、ブブくんに、1日も早く「ずっとのお家」が見つかることを願うばかりです。

ねこから目線。
https://nekokaramesen.com/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース