「夕方」が始まるのは何時から? 気象庁の定義に「知らなかった」と驚きの声 「早くない!?」「日没の時刻は関係ないのか」反響続々

黒川 裕生 黒川 裕生

皆さんは「夕方」と聞いて、何時頃をイメージするだろうか。2023年末、お茶の水女子大の講師で気象学を研究している神山翼さんのこんなX投稿が話題になった。

「4歳の息子が『いまってゆうがた?』と聞くので、時計を見ると14:55だった。僕が『あと5分で夕方だよ。』と答えると、横を歩いていた通行人に怪訝な顔をされた。気象庁の時間細分図には、15時から18時が夕方と書いてある」

15時って早くない!?と思った人も少なくないだろう。神山さんが引用している気象庁の時間細分図を見てみると、確かに「夕方」は15時から18時となっている。この投稿には「夕方の定義…?知らなかった…」「日没の時刻は関係ないのか」「へ〜〜面白い!!!」「16時〜18時くらいの感覚だった」と驚くコメントが相次いだ。

一方、神山さんは「あくまでも気象庁が『予報用語』として用いるために定義した『夕方』であり、日常用語あるいは他業界による定義および慣習との乖離があり得ます」と念押し。「気象庁の用語集においても、夕方は『15時頃から18時頃まで』とされており、本来は1分単位で夕方との境目をわけることが意図された定義ではありません」として、「あと5分で夕方」はやや冗談めいた発言であったと明かす。

注目を集めたこの気象庁の時間細分図と用語集だが、他にも多くの人が「なんとなく」使っているであろう様々な言葉の定義が載っていて面白い。例えば「夜遅く」「未明」「明け方」については、それぞれ「21時から24時」「0時から3時」「3時から6時」となっている。また、「早朝」「夜のはじめ頃」などもおおむね時間が定義されており、これを知っていると気象情報に接する際の“解像度”が上がるので、興味がある人はぜひ。

【気象庁】 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/saibun.html

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース