ヤクルトファンのホームランボール騒動、山川のスキャンダル、立浪監督への野次…【2023年 野球界炎上あれこれ】

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侍ジャパンのWBC世界制覇に始まり、阪神タイガースの38年ぶり日本一、大谷翔平選手の2度目のMVP獲得などめでたいニュースも目立った2023年の野球界。一方、SNSで物議を醸した話題もあった。

ヤクルト戦で「少年からホームランボール奪った」と非難あびた男性、顔写真や親族特定も…過熱する中傷に代理人弁護士「許されるものではない」

5月に東京ドームであった巨人ーヤクルト戦で、山田哲人選手が放った打球が、ヤクルト側のレフトスタンド最前列に飛び込んでいった。動画で確認できる限りでは、ホームランボールを取ろうとしたのは、メガネの男性と野球帽を被った少年の2人。最終的にボールを手にしたのは男性だった。この様子がテレビ中継に映り込み、「ホームランボールを少年から奪い取った」として、男性へのSNSでの誹謗中傷、個人を特定した投稿が相次いだ。

これを受け、男性の代理人弁護士が声明を発表。「決して少年のキャッチしたボールを奪い取ったという事実はありません」とし、著しい中傷の投稿などに対して法的措置を検討していることを明らかにした。弁護士は「座席から身を乗り出してボールを取っていることなどへの批判はもっともだと思うが、かと言って過度な中傷やプライバシー侵害は許されるものではない」としている。

ヤクルト戦で「少年からホームランボール奪った」と非難あびた男性、顔写真や親族特定も…過熱する中傷に代理人弁護士「許されるものではない」

西武山川のオリオンビールCMがYouTubeで閲覧不可に、コラボ缶も発売したばかり…「オリオンも被害者」と同情の声

WBC戦士で西武ライオンズ(当時)の山川穂高選手をめぐって5月、文春オンラインで「強制わいせつ疑惑」が報じられた(その後、刑事事件については不起訴処分)。報道から間もなく山川選手は出場選手登録を外れ、結局シーズン終了までチームは主砲を欠く戦いを強いられた。

4歳の娘を溺愛する「良きパパ」というイメージも強かった山川選手。野球ファンに与えた衝撃は大きく、余波は球団外にも及んだ。西武鉄道が駅に掲示していたポスターを取り外したほか、山川選手を防犯運動のイメージキャラクターに起用していた地元の沖縄県警も計約4千枚のポスターを撤去。さらに2019年から山川選手をCMに起用していたオリオンビールも、関連する動画を非公開とした。

山川選手は来季から、FA移籍先の福岡ソフトバンクホークスで再起を図る。

西武山川のオリオンビールCMがYouTubeで閲覧不可に、コラボ缶も発売したばかり…「オリオンも被害者」と同情の声

「おい立浪!」「選手はおもちゃじゃねえぞ」中日ファンが立浪監督に怒号…10日試合後の動画が拡散 選手へは温かい声援

球団史上初となる2年連続最下位を喫した中日ドラゴンズ。有望な若手選手は多くいるものの苦しいシーズンが続く。ファンの批判の矛先は、やはりチームを率いる立浪和義監督に向いてしまう。9月には中日ファンが立浪監督に怒号を浴びせる動画がXで拡散され、話題となった。

3年連続Bクラスが決まった東京ドームでの巨人戦後の出来事。関係者通用口に面した階段に中日ファンらが詰めかけ「おい立浪!」「責任取れよ」「選手はおもちゃじゃねえぞ」(※編集部注…8月のDeNA戦で、近藤投手が1イニング10失点を喫しても交代させなかったことが“晒し投げ”と批判された)などと罵声を浴びせた。動画は600万回以上再生された。

中島宏之選手や中田翔選手ら経験豊富なベテランも加わる来季の中日。常勝ドラゴンズの復活に期待したい。

「おい立浪!」「選手はおもちゃじゃねえぞ」中日ファンが立浪監督に怒号…10日試合後の動画が拡散 選手へは温かい声援

【物議】球場で大谷からボールをゲット→近くの日本人ママ「うちの子に渡して!」と金切り声で要求…結局譲る羽目に

大谷翔平選手が投球を終えた後にスタンドに投げ込まれたボールを巡って、こんな騒動もあった。

5月のオリオールズ戦で、大谷選手が相手を抑えてマウンドからベンチに引き上げる際、他の選手が大谷選手からボールを受け取りスタンドに投げ込んだ。ボールは日本人女性ががっちりと手にしたが、直後、近くの席で夫と娘2人といた日本人の母親らしき女性が、金切り声でボールを譲るよう要求。結局、譲ってしまったそうだ。

この出来事がツイッター(当時)で拡散され、「子供をダシにして自分が欲しいものをぐいぐい手に入れる親、けっこういる」「気の毒すぎる」とボールを譲った女性への同情が集まった。

【物議】球場で大谷からボールをゲット→近くの日本人ママ「うちの子に渡して!」と金切り声で要求…結局譲る羽目に

18年ぶりアレの陰で…甲子園「ビジター席」に紛れ込む阪神ファンら 警備員に注意されトラブルも発生…対策求める声

“アレ”フィーバーに沸いた今年の阪神タイガースだったが、ファンのマナー違反に関するネガティブな話題もあった。

リーグ優勝を決め、本拠地甲子園での胴上げを実現した9月14日。阪神側のチケットを確保できなかったとみられる複数の阪神ファンが対戦相手・巨人側の「ビジター応援席」に紛れ込み、Xではトラブルが報告された。ビジター応援席のルールで禁止されている対戦相手チームのグッズ着用のほか、巨人ファンへの不快な言動もあったといい、批判が相次いだ。

18年ぶりアレの陰で…甲子園「ビジター席」に紛れ込む阪神ファンら 警備員に注意されトラブルも発生…対策求める声

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