夜の池袋。tomさん（@h2d748）は、ほろ酔い気分でタクシー待ちをしていた。すると、ここは本当に東京なのか、酔っているせいなのかと疑いたくなるような出来事があったという。
その時の様子をtomさんはXにポストした。
「昨日乗ったタクシーがマジもんのロンドンタクシーをエンジン載せ替えて使ってる個タクだった。日本で一台だけらしい」
タクシー乗り場に滑り込んで来たのは、ロンドンタクシー。クラシカルモダンな佇まいは、まるで霧の街ロンドンにいるような錯覚に陥ってしまう。
tomさんに話を聞いた。
ーー東京でも珍しいタクシーですね。
「偶然乗ったのですが、流しで使っているのはこの方だけだそうです」
ーーこれがスタンダードなロンドンタクシーなのでしょうか。
「ロンドンタクシーの中でも少し特殊なもので、本国でもハイヤーとして使っていたものらしいです。通常のロンドンタクシーは後席は対面で4名乗車できるそうですが、これは2名乗車です。内装は、まるで西洋の応接間のようでした。一人一人のスペースは比較的ゆったりしています。頭に色々つけた花嫁さんとかが乗りこみやすいように屋根の一部分が開くようになってました」
ーー運転手さんも普通の運転手さんとは違う雰囲気でしたか。
「茶色の革手袋をして、ハットを被っていました。おしゃれでした」
ーー乗り心地はいかがでしたか。
「トヨタのジャパンタクシー（タクシー専用車種）よりも少し大きい気がしました。後席の足を置くところはかなり広いのですが、トランクルームがありません。乗り心地は正直、現代の車のほうが良かったです」
ポストを見た人からは、
「かわいい！これは乗りたくなる！」
「こういう差別化戦略もアリですねえ」
「信念を貫いている人って素敵ですよね」
という反響が続々とあり、「いいね」は5.6万件にもなった。
運転手さんによると、5万分の1の確率で巡り会えるというロンドンタクシー。乗車できた人はラッキーかも。
