過酷な環境を生き抜いた2匹のシーズー 保護団体スタッフにすりすりする甘えん坊 幸せな第二の犬生へ第一歩を歩み始めた

松田 義人 松田 義人

人間の身勝手に振り回される小さな命を、1匹でも多く救いたいと九州を拠点に活動をするボランティアチーム・わんにゃんレスキューはぴねす(以下、はぴねす)。同団体のもとに一報が入りました。

長崎県にあるブリーダーより保護された2匹のシーズーを引き出してくれないかというもの。はぴねすのスタッフは、この2匹を受け入れることにしたのですが、対面してビックリ。2匹とも過酷な環境にいたとは思えないほど明るく、2匹一緒にスタッフに向かって「遊んでよー!」と甘えるように寄ってきてくれました。

活発な半面、夜になると

この2匹は顔がそっくり。ブリーダーにいたということから「もしかして双子?」とスタッフは思ったそうですが、双子というわけではないとのこと。この2匹のかわいいシーズーに「いくよ」「くるよ」と名付けて世話をすることにしました。

いくよは推定4~5歳のメス。オモチャが大好きで、「おもちゃは全部、私のものよ!」とばかりに自分のエリアに運び込んでは、独り占めして遊ぶのが大好きです。

さらに食欲旺盛でくるよよりも活発な印象ですが、夜になると一変。スタッフのベッドに潜り込み朝までくっついて離れません。そんなギャップ萌えないくよを前にすれば、スタッフも「もうしょうがないなぁ」と夜は一緒に寝るのだそうです。

慎重な性格ながらもかわいさでは…

くるよは、推定6~7歳のメス。いくよに比べればやや慎重な性格のようですが、甘え方は負けていません。スタッフを前にすぐに舌を出して尻尾をフリフリさせながら思いっきり甘えてきます。

人間で言うと40歳ほどですが、飛んだり跳ねたりとはしゃぎ回ることも。当初、スタッフの家の付近での夜の散歩は怖がっていたものの、慣れれば電信柱をクンクン。すぐに環境になじんでくれました。

いくよ、くるよともに里親希望者さんが現れた!

いくよ、くるよともに避妊手術を無事に終え、スタッフの家で仲良く暮らしていましたが、はぴねすの譲渡会に2匹を参加させたところ、いくよに「迎え入れたい」と申し出てくれた優しい家族が現れました。初めて犬を飼うとのことですが、年明けからトライアルを開始することが決まり、スタッフも「全力でフォローしていきます!」と大喜びでした。

また、くるよにも「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。この方は、これまで行き場を失ったワンコばかりを引き取り、最期までお世話をしてきた方。くるよはこの方に正式譲渡が決まりました。

いくよ、くるよとも、はぴねすの元で改めて幸せなリスタートを切ることになりました。2匹が離れて暮らすようになることは、少しばかり寂しくも映りますが、今後は優しい里親さんに思いっきり甘えさせてもらえるはずです。はぴねすスタッフはいくよ、くるよの幸せな第二の犬生がいつまでも続いてくれることを、おおいに喜びました。

わんにゃんレスキューはぴねす
http://happines-rescue.com/

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