家庭に眠る大事な「資産」、捨てていませんか? 大掃除で捨てる予定の不用品の資産価値は約8.5万円相当に

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日本の家庭に眠る「かくれ資産」の総額は推計約66兆6772億円、国民一人あたり平均約53.2万円――そんな調査結果が、株式会社メルカリ(東京都港区)が実施した「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”」に関する調査で明らかになりました。また、年末年始の大掃除で捨てる予定の不用品の資産価値は約8.5万円にのぼったそうです。 

調査は、10代〜60代の全国の男女2395人を対象として、2023年10月~11月にインターネットで実施されました。なお、本記事での「かくれ資産」とは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノを不要品とし、不要品保管数量調査および「メルカリ」の平均取引価格により不要品を金額換算した数値を指します。

最初に、「物価上昇による家計への影響」を実感しているか聞いたところ、89.1%の人が「感じている」(とても感じている:55.2%、やや感じている:33.9%)と回答。

また、直近1年間で、各種リユースサービスを活用した「お買い物の頻度の変化」について聞いたところ、25.4%の人が「増えた」(とても増えた:8.0%、やや増えた:17.4%)と答えたほか、「所有物の売却頻度の変化」に関しては23.0%の人が「増えた」(とても増えた:6.7%、やや増えた:16.3%)と回答しました。

次に、日本全国の家庭に眠る「かくれ資産の総額」を算出したところ、推計約66兆6772億円となりました。これを日本の人口で割り戻し、「国民一人あたり平均かくれ資産」を算出したところ、約53.2万円となりました。

かくれ資産の内訳は「服飾雑貨」「書籍・CD・ゲーム」「家具・家電・雑貨」

かくれ資産の内訳をみてみると、「服飾雑貨」(20万6631円)が38.9%で最も多かったほか、「書籍・CD・ゲーム」(14万410円)が26.4%、「家具・家電・雑貨」(9万2960円)が17.5%、「ホビー・レジャー」(7万3210円)が13.7%、「美容・健康」(1万8433円)が3.5%と続きました。

また、2021年度の調査と比べると、「服飾雑貨」は不用品の保有点数が約22.5個から約31.3個と約1.4倍増加し、額にすると11万7078円から20万6631円に増加したことが分かりました。

さらに、かくれ資産の総額を日本の世帯数で割り戻し、1世帯あたり平均のかくれ資産を算出したところ、110万6375円となりました。また、調査結果に基づいて世帯構成別のかくれ資産を算出したところ、単身世帯が52万7707円、20代・30代夫婦2人世帯が79万4072円、夫婦と子ども(15歳未満)の3人世帯が64万3463円、50代・60代夫婦2人世帯が132万3619円という結果に。

では、現在家庭にある不要品のうち、年末年始の大掃除などで、「今後捨てる予定の不要品」の数量はどれくらいなのでしょうか。その数量と「メルカリ」の平均取引価格を掛けあわせ、捨てる予定の不要品の金額を算出したところ、国民一人あたり平均約8.5万円となり、捨てる予定の不要品は「服飾雑貨」(3万5550円)が41.9%で最も大きな割合を占めました。

ちなみに、「不要になったアパレル品を処分することが多い時期」を答えてもらったところ、「12月」が40.8%で最も多くなりました。

 

さらに、現在持っているアパレル品を、その数量と「メルカリ」の平均取引価格を掛けあわせて金額を算出したところ、1人あたり約71.2万円となりました。

そこで、「現在売りたい、または手放したいと思うアパレル品」を持っているか聞いたところ、42.0%の人が「持っている」と回答。また、「持っている」と回答した人に対し、その理由を複数回答で答えてもらったところ、「クローゼットに余裕を持たせたいから」(56.2%)、「使わなくなったので、欲しいと思う人に使ってもらいたいから」(45.2%)、「お金にしたいから」(41.3%)といった回答が上位に並んだほか、「希望の販売方法」については「フリマアプリ」(49.7%)や「リサイクルショップ」(48.1%)などが上位に挙がりました。

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