「97歳おばあちゃんの夢を叶えるためにドイツに来ました "自分の足で歩けるうちに行きたい"とのことで、石井家全員仕事をお休みしておばあとの想い出つくりに… レッスンはお休みにしてごめんなさい、今回だけはおばあちゃんファーストでいさせてください 自慢のおばあちゃんです」
帽子とコートでコーディネートを決め、背筋をピンと伸ばし、微笑む女性の写真と綴られた文章が話題に。女性は大正15年生まれの97歳の麗子さん。孫のkumiko ishiiさん（@kumikoshka0907 以下kumikoさん）たちと訪れたドイツへの旅について、kumikoさんに取材しました。
食べて、飲んで、おしゃれして、ドイツの街を歩き回った
麗子さんがドイツ旅行を希望したのは、現地で暮らす姪に会いたかったから。CAさんに、「ヨーロッパまでの長い距離を搭乗される方の中では、最高齢のお客様かと思います」と言われたフライト中も、ファッショナブルな装いはそのまま。約16時間の長旅をリラックスしながら、楽しんだそうです。
「ドイツに行くのが夢と聞き、実現させてあげようと思いました」とkumikoさん。「同行はしましたが、必要以上の心配はしていないんです。というのも、日頃から“死ぬまで自分の足で歩きたい”と願っていて、毎朝お散歩を欠かしていないので。ただ、怪我だけはしないように注意を払いました」。
ドイツでは、ベルリンの壁やブランデンブルク門、サンスーシ宮殿などを観光。電車移動やソーセージ、ドイツ版のケバブ、ビールなども大いに満喫しました。
X（旧twitter）に投稿した旅の写真は、杖を持たず美しい立ち姿。満面の笑みでカメラを見つめる表情は充実した時間を過ごしていることが伺えます。
「品が有りとても綺麗。お手本にさせて頂きます」
「97歳で自力歩行ができるなんて素晴らしい。ドイツに行きたいと思う気力体力精神力！」
「こんな風に年齢を重ねていきたいです。明るい色のお洋服も、とてもお似合い」
「お元気でお美しく、ブラボー！」
「私の祖母（91歳）も、ヨーロッパ家族旅行に行くか諦めるか会議の真っ最中。みんなでおばあちゃんの思い出作りに団結！リハビリ頑張ろう！との結論になりました。ありがとう！」
「お祖母様がいかに家族から慕われておられるか、ステキな人であるかがわかります」
「行けばよかったと後悔するよりも行ってよかったですね」
投稿に称賛の声が並んだことについて、kumikoさんは「全部目を通していますし、おばあちゃんも喜んでいます」。
今回、投稿した理由を「たくさんの方に、工夫や努力をして生きること、自分を大切にすることの意味や、勇気をお届けできるのではないかな！と思ったのがきっかけです。97歳でも海外に行けるし、新しく習い事も始められます。少しでも高齢者の方のお力になれたら嬉しいです」。
滞在中は日課の朝散歩ができなかったため、部屋の中をぐるぐる歩きまわる動画もアップ。Kumikoさんは、「環境が変わってもやめない。できるとこで続ける。こういう工夫するところなんだと思う。本人が工夫とも思ってないのが面白いところなんだけれども」とも。
フラダンスの発表会に出るなど習いごとをたくさんして、常にアクティブな麗子さんですが、「祖母は、私は運がいい、自分は幸せだとよーく言っています。私は幸せ者だと言って泣いていたことも。ほんとに幸せ者なんだと思います」。
10月末には、97歳スーパー麗子さんのXアカウント（孫3人で管理）も取得。「おばあちゃんをSNSでアップすると、“おばあちゃんの生き様が気になる‼︎”とのお声をいただくので。"97歳がどんな生活をして健康で美しく長生きできているのか"として、おばあちゃんの生きるコツ、生きる原動力、みたいなものをみなさんにお届けしていきます」とのこと。こちらも要注目です。
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投稿したkumikoさんは、ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーで学んだ後、2013年アジア人女性として初めて、マリインスキーバレエ団に正式入団したバレエダンサーです。現在はロシアより一時帰国し、バレエの正しい知識を発信中。東京を拠点に、対面でのレッスンやオンラインレッスン、ワークショップなどを行っています。
■97歳スーパー麗子さん X @superreikosan
■kumiko ishii X @kumikoshka0907
■kumiko ishii Instagram @kumiiishiii
■石井久美子YouTube https://www.youtube.com/@kumikoishii
